日本フリーメソジスト教団式文

 

第1章 聖礼典

1、 バプテスマの礼典 (洗礼式)

2、 信仰告白式

3、 入会式

4、 主の聖餐の礼典 (聖餐式)

第2章 教会に関する諸式

1、 牧師就任式

2、 教会役員就任式

          教会学校教師就任式 第3章 教職に関する諸式

1、 長老按手式

2、 執事准允式

付一、教職執事受け入れの試問

付二、「伝道者への召し」の試問

第4章 個人に関する諸式

1、 幼児祝福式 (献児式)

2、 婚約式

3、 結婚式

4、 納5、 棺式

6、 前夜式

7、 出棺式

8、 葬式

9、 火葬前式

10、 納11、 骨式 (埋葬式)

12、 記念会

第5章 建築に関する諸式

1、 定礎式

2、 献堂式

3、 起工式

4、 上棟式

5、 竣工式

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第1章  聖礼典 1、 バプテスマの礼典 (洗礼式) (1) 幼児のバプテスマの礼典 〈幼児洗礼式〉

 

 勧め
 兄弟姉妹、わたしたちの救い主イエス・キリストは、「幼な子らをわたしのところに来るままにしておきなさい。止めてはならない。神の国はこのような者の国である」とお語りになり、使徒ペテロも「この約束は、あなたがたと、あなたがたの子らとに与えられているものである」と述べています。

 これらのみ言葉に基づき、幼な子は今、この礼典を通して造り主なる神に献げられるため、また神が幼な子に約束された「恵のしるし」を受けるために、両親に連れて来られました。

 わたしたちは神がこの幼な子を憐れんで、神の御性質にあずかる者とされるように、また、この幼な子が「神の子を信じる信仰の一致と彼を知る知識の一致とに到達し、全たき人となり、ついに、キリストの満ちみちた徳の高さにまで至る」ように祈りましょう。

 また、両親に恵が注がれ、神から与えられたこの幼な子に対する一切のつとめを、正しく果たすことができるように、主イエス・キリストによって父なる神に祈りましょう。

    祈り

 永遠にいます全能の神、乏しい者を守り、み座に近づく者を助け、契約を守られる主よ。

 こどもたちを主への奉仕のために献げる恵みと、こどもたちがその生涯を通して神の栄光をあらわしつつ、永遠のいのちにあずかる特権を感謝いたします。

 どうか、この幼な子を罪と悪魔の力から救い出し、聖霊のみ力によってきよめ、このバプテスマの恵みを保たせてください。また、この両親にゆだねられた養育の責任の重大さを悟らせ、聖霊のみ助により、み言葉による養育と模範とをもって、この幼な子を「いのちに至る狭い道」に導き、親子ともに主イエス・キリストによって約束された永遠のみ国に入る者とならせてください。主のみ名によってお祈りいたします。アーメン。

    誓 約 〈会衆起立〉

 問 あなたがたは、神と会衆との前で、この幼な子を慎んで主のみ前に捧げ、生涯、主に仕えさせますか。

 答 わたしたちは主に仕えさせます。

 問 あなたがたは、この幼な子のために、髪に逆らう悪魔の業を捨て、神が造られたこの世界を損なうすべての悪の力と戦い、その養育において、これらのものにまどわされず、また、この幼な子もまどわされないようにつとめますか。

 答 わたしたちはつとめます。

 問 あなたがたは、聖書を信仰と生活との唯一の規範と信じますか。

 答 わたしたちは信じます。

 問 あなたがたは、聖書に示されている尊い戒めと約束とをこの幼な子に教え、将来、幼な子が信仰告白の恵みにあずかることができるように導きますか。

 答 わたしたちは教え、導きます。

 

    バプテスマ

 〈幼児の姓名〉、わたしはあなたに、父と、子と、聖霊とのみ名によってバプテスマを授けます。アーメン。

 

 (随意の祈り、または、主の祈りをささげる)

    祝祷

 あなたがたを守ってつまずかない者とし喜びのうちに立たせてくださるかた。すなわち、わたしたちの救い主なる唯一の神に、栄光、大能、力、権威が、わたしたちの主イエス・キリストによって、世々の初めにも、今も、また、世々限りなく、あるように、アーメン。

 

(2) バプテスマの礼典 (洗礼式) 勧 め  兄弟姉妹、人はすべて生まれながら罪ある者であり、自分の力によって罪と汚れをまぬがれて、主にお会いできるきよさに達することはできません。故に、この人〈びと〉が、今、神に対して立てる契約を常に守り、また、生まれかわりのバプテスマと聖霊による更新とを絶えず保ち続けることができるように、共に祈りましょう。

    聖 書

 マタイ 28:18〜20

 イエスは彼らに近づいてきて言われた、「わたしは、天においても地においても、いっさいの権威を授けられた。それゆえに、あなたがたは行って、すべての国民を弟子として、父と子と聖霊との名によって、彼らにバプテスマを施し、あなたがたに命じておいたいっさいのことを守るように教えよ。見よ、わたしは世の終わりまで、いつもあなたがたと共にいるのである。

 使徒 2:38〜42

 すると、ペテロが答えた、「悔い改めなさい。そして、あなたがたひとりびとりが罪のゆるしを得るために、イエス・キリストの名によって、バプテスマを受けなさい。そうすれば、あなたがたは聖霊の賜物を受けるであろう。この約束は、われらの主なる神の召しにあずかるすべての者、すなわちあなたがたと、あなたがたの子らと、遠くの者一同とに、与えられているものである」。ペテロは、ほかになお多くの言葉であかしをなし、人々に「この曲がった時代から救われよ」と言って勧めた。。そこで、彼の勧めの言葉を受けいれた者たちは、バプテスマを受けたが、その日、仲間に加わったものが三千人ほどあった。そして一同はひたすら、使徒たちの教えを守り、信徒の交わりをなし、共にパンをさき、祈りをしていた。

    祈 り

 永遠にいます全能の神、乏しい者を守り、み座に近づく者を助け、信ずる者を生かし、死んだ者をよみがえてくださる主よ。

 この人(びと)は、あなたの聖なるバプテスマを受けるために、今、ここに参りました。この礼典を通して、み子イエス・キリストの尊い血により、信仰によって聖霊のうちなるバプテスマにあずかることを証するためであります。

 どうか、この人(びと)が生まれかわりの恵みを保ち、約束されたみ国に至ることができますように、主イエス・キリストのみ名によってお祈りいたします。アーメン。

 

    バプテスマ志願者への勧め

 兄弟姉妹、あなた(がた)は今、聖なるバプテスマを受けるためにここに来ました。全会衆が神に祈り、あなた(がた)がそのいつくしみと恵みに浴し、永遠のみ国にはいらせてくださるように願い求めたことは、聞かれた通りです。契約を守られる神は、わたしたちを贖うためにお与えになったひとり子イエス・キリストによって、これらの恵みを保つことを約束なさいました。それ故、あなた(がた)もこの会衆の前で悪魔とそのもろもろの業とを拒み、常に神のみ言葉を信じてその戒めに従うことを慎んで約束しなければなりません。

    誓約 (会衆起立)

 問 あなた(がた)は悪魔とそもろもろの業を捨て、神がお造りになったこの世界を損なうすべての悪の力と戦いますか。

 答 わたし(たち)は、神のみ助けによって戦います。

 問 あなた(がた)は、天地の造り主、全能の父なる神を信じますか。また、そのひとり子、われらの主イエス・キリストを信じ、主が聖霊によりてやどり、処女マリヤより生まれ、ポンテオ・ピラトのもとに苦しみを受け、十字架につけられ、死にて葬られ、よみにくだり、三日目に死人のうちよりよみがえり、天に上り、全能の父なる神の右に座し、生ける者と死ねる者とを審くために再び来られることを信じますか。

 答 これらをすべて信じます。

 問 あなた(がた)は、この信仰によってバプテスマを受けますか。

 答 この信仰によってバプテスマをうけます。

 問 あなた(がた)は、慎んで神のみ旨と戒めを守り、生涯それらに従って歩みますか。

 答 神のみ助けによって歩みます。

    祈り

 永遠にいます全能の神、かぎりなきいのちの創造主なる神よ。

 あなたの深いみ恵みによってこの人(びと)に与えられた生まれかわりの恵みが空しくならない祈ります。この人(びと)の中にあるすべての肉の悪欲が取り去られ、キリスト者のすべての恵みと徳とが、豊かに成長するため、聖霊のバプテスマに浴させてくださるようにお願いいたします。

 全能の父なる神、全世界の永遠の救い主なるみ子、その民を導きたもう聖霊なる神よ、堂かこの人(びと)が世に勝ち続け、肉と悪魔とに勝利をおさめ、あなたの満ちみちたる恵みを保ち、あなたが選ばれた忠実な子らの中に連なることができますように、わたしたちの主イエス・キリストによってお願いいたします。。アーメン。

    バプテスマ

 (受洗者の姓名)、わたしはあなたに、父と、子と、聖霊のみ名によってバプテスマを授けます。アーメン。

 〈随意の祈り、または、主の祈りをささげる〉

    祝 祷

 主イエス・キリストの恵みと、神の愛と、聖霊の交わりとが、あなたがた一同と共にあるように。

 

2、 信仰告白式     勧め

 兄弟姉妹、わたしたちは、今、ここに信仰告白式を執り行い、「恵みのしるし」としての幼児のバプテスマを受けたこの兄弟(姉妹)を、教会の霊的な交わりの一員として加えようとしています。

 兄弟〈姉妹〉が今日に至るまでの神の守りと導きとを感謝し、これまでの罪を悔い改めて、神の赦しと聖霊の恵みを乞い求め、信仰を告白して、その身を神に献げる決心を新たにされるように、心を合わせてともに祈りましょう。

    祈 り

 恵みに満ちたもう父なる神。

今、み前に立つしもべ(ら)を、深いみ心により世のはじめから選び、信仰の家庭にうまれさせ、「恵みのしるし」としての幼児のバプテスマを受けさせ、育ててくださいましたことを感謝いたします。どうか、兄弟〈姉妹〉の信仰告白を祝し、聖霊の助けによって生まれかわりの恵みを保ち、約束されたみ国に至らせてくださるように、主イエス・キリストのみ名によってお祈りいたします。アーメン。

    信仰告白者への勧め

 兄弟〈姉妹〉、あなた(がた)は、今、その信仰を告白するためにここに来ました。全会衆が神に祈り、あなた(がた)がそのいつくしみと恵みに浴し、永遠のみ国にはいらせていただけるように願い求めたことは、聞かれたとおりです。契約を守られる神は、わたしたちを贖うために与えられたひとり子イエス・キリストによってこれらの恵みを保つことを約束されました。それ故、あなた(がた)もこの会衆の前で、悪魔とそのもろもろの業とを拒み、常に神のみ言葉を信じてその戒めに従うことを慎んで約束しなければなりません。

    誓 約〈会衆起立〉

 問 あなた(がた)は悪魔とそのもろもろの業を捨て、神がお造りになったこの世界を損なうすべての悪のちからと戦いますか。

 答 わたし〈たち〉は、神のみ助けによって戦います。

 問 あなた(がた)は、天地の造り主、全能の父なる神を信じますか。また、そのひとり子、われらの主イエス・キリストを信じ、主が聖霊によってやどり、処女マリヤより生まれ、ポンテオ・ピラトのもとに苦しみを受け、十字架につけられ、死にて葬られ、よみにくだり、三日目に死人のうちよりよみがえり、天に昇り、全能の父なる神の右に座し、生ける者と死ねる者とを審くために再び来られることを信じますか。

あなた(がた)は聖霊を信じ、聖なる公同の教会、聖徒の交わり、罪の赦し、からだのよみがえり、永遠の生命を信じますか。

 答 これらたすべてを信じます。

 問 あなた(がた)は、慎んで神のみ旨と戒めを守り、生涯それに従って歩みますか。

 答 神のみ助けによって歩みます。

 

    祈 り

 全能の父なる神、全世界の救い主なる永遠のみ子、その民を導きたもう聖霊なる神よ。

 どうか、この人(びと)が信仰の戦いを戦いぬき、走るべき道のりを走り、肉と悪魔とに勝利をおさめ、あなたの充ち満ちた恵みを保ち、あなたが選ばれた忠実な子らの中に連なることができますように、わたしたちの主イエス・キリストによってお願いいたします。アーメン。

    按 手

 (信仰告白者の姓名)、父と、子と、聖霊のみ名によって、あなたに手をおきます。主よ、聖霊によってこのしもべを強くし、ますます主に仕える者とならせてください。アーメン。

 

 

    (随意の祈り、または主の祈りをささげる)

 

    祝 祷

 主イエス・キリストの恵みと、神の愛と、聖霊の交わりとが、あなたがた一同と共にあるように。

 

3、 入 会 式     勧め 1、 洗礼式と入会式を会わせて、入会式の誓約を洗礼式の誓約の後に加えても良い。

2、 入会式は、受洗者の入会、及び、他の福音主義教会よりの転入会式に用いられるものである。同3、 教団からの転入会の場合は、入会式の「4、 誓約」5、 部分を省略して、勧め、浮け入れ、祈りをもって転入会式とすればよい。

 兄弟姉妹、わたしたちは、今、み前に立つこの兄弟(姉妹)を、日本フリーメソジスト(   )教会の教会員として受け入れ、ともに信仰の道を進もうとしています。わたしたちは、この兄弟(姉妹)がますます信仰に進み、恵みと力に満たされるように、共に祈りましょう。

 

    誓 約

 間 あなたは、神の子であるとの 「聖霊の確証」を与えられていますか。

 答 聖霊によって与えられています。

 間 あなたは、聖書に教えられている神と人とに対する「全き愛」を受けていますか。

 答 「全き愛」を受けています。(いいえ、「全き愛」をまだ受けていません。しかし、

   それを得ようと熱心につとめます。)

 間 あなたは、今後の生涯を神への奉仕にささげ、隣人に善をなし、恐れとおののき

   をもって自分の救いを達成しようと願っていますか。

 答 願っています。

 問 あなたはキリスト者にふさわしい、清く、簡素な生活をしようとつとめますか。

 答 つとめます。

 問 あなたは、日本フリーメソジスト教団教憲教規を受け入れ、これに心より従いま

   すか。

 答 従います。

 問 あなたは、この教会の会員と力を合わせ、主にある交わりを保ち、神から賜わっ

   た能力に応じて福音宣教のわざにつとめますか。

 答 つとめます。

 問 あなたは「恵みの手段」を重んじ、キリスト者として奉仕の心をもち、その時間、

   才能、持ちものを、キリストとその教会のためにささげますか。

 答 ささげます。

 

 

    按 手

  (入会者の姓名)、父と、子と、聖霊のみ名によって、あなたに手をおきます0

 主よ、聖霊によってこのしもべを強くし、ますます主に仕える者とならせてくださ

 い。アーメン。

 

    祈 り

  恵みと憐れみの父。

  この兄弟(姉妹)が、その信仰を堅くし、この教会の会員としての決意を表わした

 ことを感謝いたします。どうか、聖霊の助けによって、清い信仰の生涯を送り、教会

 の生ける枝として、福音のためによい戦いを進めるものとならせてください。主イエ

 ス・キリストによってお願いいたします。アーメン。

 

    四、主の晩餐の礼典 (聖餐式)

 

 

 一、牧師は、不品行あるいは非難されている行いが明らかな者については、これを

   悔い改め、その実証を示さないかぎり、主のみつくえに連なることを赦しては

 .ならない。

 二、つぎの 「招き」 に応じる者は、主の晩餐にあずかることができる。

 三、略式の場合、「聖別の祈り」 のみとしてもよい。

 

 

 

    招 き

  まことに、自分の罪を悔い、隣人を愛し、神の戒めに従って今から後、その聖なる道を歩み、新しい行いをしようと志している者は、信仰をもって今ここに近づき、慰めを得るためにこの聖餐を受け、慎んでひざまずき、へりくだって全能の神に俄悔しなさい。

 

    慢悔の祈り(司式者は聖餐を受けようとする人びとと共に、俄悔の祈りをしなさい)

 われらの主イエス・キリストの父、よろずの物の造り主、すべての人の蕃き主なる全能の神よ。われらは、思いと言葉と行いとによって罪を犯し、いくたびとなく主にそむき、主の怒りを招いたことを認め、深く悲しんで俄悔いたします。わたしたちは、犯した罪をまことに悔い、心からなげき、これを思い起こすたびに心をいためます。この重荷にたえることはできません。憐れみ深い父、わたしたちをあわれんでください。み子、われらの主イエス・キリストのいさおによって、過ぎ去った罪をことごとく赦し、この後、新しい行いをもってあなたに仕え、み心を喜ばせ、み名の栄光をあらわすことができますように、われらの主イエス・キリストによってお願いいたします。アーメン。

 

    赦罪の祈り

  全能の神、われらの天の父よ。

  主はその大いなる憐れみをもって、心から悔い改め、まことの信仰をもって主に立ち帰るすべての人の罪を赦すことを約束されました。主が、わたしたちを憐れみ、ゆるし、すべての罪から救い、わたしたちを堅くし、強めて、よい行いをさせ、永遠の生命をつがせてくださるように、主イエス・キリストによってお祈りいたします。アーメン。

 

 

 

    きよめの祈り

  全能の神。

  すべての人の心は主にあらわれ、あらゆる願いは主に知られ、主のみ前には、どのような秘密もかくすことはできません。どうか、聖霊の恵みによってわたしたちの思いをきよめ、わたしたちが全くあなたを愛し、きよきみ名をただしくあがめることができますように、主イエス・キリストによってお祈りいたします。アーメン。

 

    讃 詠

 きよき父、とこしえにいます全能の神よ。

 いつどこにいても主に感謝することは正しく、喜ばしいことです。わたしたちは、み使と、み使のかしら、および天の全会衆とともに、主の尊いみ名をあがめ、常に主をたたえてうたいます。

(つぎの文は、会衆が斉唱するか、または、讃詠をうたう)

聖なるかな、聖なるかな、聖なるかな、万軍の主。主の栄光は全地に満つ。

いと高きところには、主に栄光あれ。アーメン。

 

    陪餐の祈り

  あわれみ深い主。

  わたしたちは、自分の義によらず、ただ主の限りない憐れみによって、今、主のみつくえのもとにまいりました。わたしたちは、みつくえから落ちるくずを拾うにも価しない者ですが、主は変ることなく憐れみを施してくださいます。恵み深き主、わたしたちは、今、み子イエス・キリストの肉を食し、その血を飲むことによって成長し、またその最も尊い血で洗われ、わたしたちが常にキリストにあり、キリストが常にわたしたちにあるようにしてください。主イエス・キリストによってお祈りいたします。アーメン。

 

 

    聖別の祈り (再度聖別の場合は、この祈りだけを祈る)

  全能の神、われらの天の父よ。

 あなたは、わたしたちを憐れみ、ひとり子イエス・キリストをこの世につかわし、わたしたちの購いのために、十字架の死を受けさせてくださいました。キリストはひとたびその身をささげて、全く、きずのないいけにえとなり、供え物となり、全世界罪を噴われました。またこの式を定めて、わたしたちが、主のふたたび来られる日まで、くり返して主の尊い死を記念するように、聖なる福音のうちにお命じになりました。憐れみ深い父、わたしたちが、今、救い主イエス・キリストの死と苦しみを記念し、そのたてられた聖なる礼典に従い、主より与えられたこのパンとぶどう酒とを受けて、キリストの尊いからだと血とにあずかる者とならせてください。主イエスは、渡される夜、パンをとり、(ここでパンをとる)感謝してこれをさき、弟子たちに与えて言われました。「取って食べよ。これはあなたがたのためのわたしのからだである。わたしを記念するためこのように行いなさい。」

 食事ののち、杯をとり (杯を手にとる)感謝して彼らに与えて言われました。「みな、この杯から飲め。これは、罪の赦しを得させるようにと、あなたがたのため、また多くの人のために流すわたしの新しい契約の血である。飲むたびに、わたしの記念として、このように行いなさい。」

 

 

    分 餐(ここで司式者がまずパンとぶどう酒とを受け、もし助餐者がいるならば、共に受けさせ、次に信徒に分餐しなさい).

 

 

 (司式者は、パンを与える際、次のように言いなさい)

  あなた (がた) のために与えられた、われらの主イエス・キリストのからだが、あなた (がた) の魂と身体とを守って、永遠の生命に至らせて下さるように。キリストがあなた (がた) のために死なれたことを思い出すため、取ってこれを食べ、感謝し信仰をもってあなた (がた) の心を養いなさい。

 (司式者は、杯を与える際、次のように言いなさい)             .

  あなた(がた)のために流された、われらの主イエス・キリストの血が、あなた(がた) の魂と身体とを奪って、永遠の生命に至らせてくださるように。キリストがあなた(がた)のために、その血を流してくださったことを思い出すため、感謝してこれを飲みなさい。

 

 

終 祷(祝祷)

  神より出て、人のすべての思いにまさる平安が、あなた (がた)の心と思いとを守って、神とわれらの主イエス・キリストの愛を深く悟らせてくださるように。また、父と子と聖霊の神の祝福が、いつまでもあなた (がた) の上にあるように。アーメン。

 
 

      第二葦 教会に関する諸式     \

 

   一、牧師就任式

 

式 辞

  兄弟姉妹、わたしたちは、今、主のみ旨に従い、牧師・伝道師としてこの教会に任命された主のしもべ、教職長老・執事・執事補(   )牧師・伝道師の就任式を行います。

 

 

聖 書

    ヨハネ一〇・11〜18

  わたしはよい羊飼である¢ よい羊飼は、羊のために命を捨てる。羊飼ではなく、羊が自分のものでもない雇人は、おおかみが来るのを見ると、羊を捨てて逃げ去る。そして、おおかみは羊を奪い、また追い散らす。彼は雇人であって、羊のことを心にかけていないからである。わたしはよい羊飼であって、わたしの羊を知り、わたしの羊はまた、わたしを知っている。それはちょうど、父がわたしを知っておられ、わたしが父を知っているのと同じである。そして、わたしは羊のために命を捨てるのである。わたしはまた、この囲いにいない他の羊がある。わたしは彼らをも導かねばならない。彼らも、わたしの声に聞き従うであろう。そして、ついに一つの群れ、ひとりの羊飼となるであろう。父は、わたしが自分の命を捨てるから、わたしを愛して下さるのである。命を捨てるのは、それを再び得るためである。だれかが、わたしからそれを取り去るのではない。わたしが自分からそれを捨てるのである。わたしには、それを捨てる力があり、またそれを受ける力もある。これはわたしの父から授かった定めである。

 

 使徒二〇・28〜32

 どうか、あなたがた自身に気をつけ、また、すべての群れに気をくばっていただきたい。聖霊は、神が御子の血であがない取られた神の教会を牧させるために、あなたがたをその群れの監督者にお立てになったのである。わたしが去った後、狂暴なおおかみが、あなたがたの中に入り込んできて、容赦なく群れを荒すようになることを、わたしは知っている。また、あなたがた自身の中からも、いろいろ幽がったことを言つて、弟子たちを自分の方に、ひっぱり込もうとする者らが起こるであろう。だから、目をさましていなさい。そして、わたしが三年の間、夜も昼も涙をもって、あなたがたひとりびとりを絶えずさとしてきたことを、忘れないでほしい。今わたしは、主とその恵みの言とに、あなたがたをゆだねる。御言には、あなたがたの徳をたて、聖別されたすべての人々と共に、御団をつがせる力がある。

 

   エペソ四・11〜13

 キリストは、ある人を使徒とし、ある人を預言者とし、ある人を伝道者とし、ある人を牧師、教師として、お立てになった。それは、聖徒たちをととのえて奉仕のわざをさせ、キリストのからだを建てさせ、わたしたちすべての者が、神の子を信じる信仰の一致とに到達し、全き人となり、ついに、キリストの満ちみちた徳の高さにまで至るためである。

 

 

   Tペテロ五・1〜5

 そこで、あなたがたのうちの長老たちに勧める。わたしも、長老のひとりで、キリストの苦難についての証人であり、また、やがて現れようとする栄光にあずかる者である。あなたがたにゆだねられている神の羊の群れを牧しなさい。しいられてするのではなく、神に従って自ら進んでなし、馳ずべき利得のためではなく、本心から、それをしなさい。また、ゆだねられた者たちの上に権力をふるうことをしないで、むしろ、群れの模範となるべきである。そうすれば、大枚者が現れる時には、しぼむことのない栄光の冠を受けるであろう。同じように、若い人たちよ0長老たちに従いなさい。また、みな互いに謙遜を身につけなさい。神は高ぶる者をしりぞけ、へりくだる者に恵みを賜うからである。

    祈 り

 教会のかしらなる主。

 あなたは教会を建て、教師を遣わして、その群を治め導かせてくださいます.わたしたちは、教団が任命した主のしもべ、教職長老・執事・執事補(   )牧師・伝道師を、この(   )教会の牧師・伝道師の職に就かせようとしています。どうか、主の祝福をもってこの式をみ旨にかなわせ、教会にも主のしもべにも、意義深く、新たな前進にふさわしいものとしてください0主のみ名によってお願いいたします。アーメン。

 

    誓 約

 問 (   )、あなたはいま、この教会の牧師・伝道師としての責任を担おうとしています。

  あなたは、主の栄光のために、またこの教会のために、その身を献げようとしていますか。

  あなたは、主の恵みにより、神のみ言葉の奉仕者としてふさわしい言葉と行いをもって、忠実に、牧師・伝道師としての務めを果しますか。

 答 わたしは、神と会衆との前において、この聖なる務めを果すことを約束します。

 

    任命の言葉

 主イエス・キリストの父なる神は、ひとりのしもべを、光栄ある大いなる務めに召し、主の群を牧する者として立てられました。教団は、教職長老・執事・執事補(   )牧師・伝道師を、(   )教会牧師・伝道師として任命しました。教職と教会員は心を一つにし、主の栄光のため、また福音宣教のみ業の進展のために、ひたすら勅まれるように願います.

 

    教会員の誓約 (教会員起立)

 間 あなたがたは、教団がこの教会の牧師・伝道師として任命した教職長老・執事・執事補(   )牧師・伝道師の説く義理に、謙遜をもって聞き従うように努めますか.また、教磯は大いなる費任をもって群を牧する者ですから、祈りをもって教職を励まし、また支えますか。

   あなたがたは、教会内で争いを起こしたり、党派を組んだりするようなことをせず、すべてのことを愛と和らぎをもって行うように勅みますか。

   あなたがたは、教職がその務めを全うできるように、すべてのことにおいて慰め励まし、また勧め支えることを響いますか。「福音を意べ伝えている者たちは福音によって生活すべき」であると主が教えられたことを覚え、神の恵みにより、誠実にその務めをはたすことを誓いますか。

 答 わたしたちは心からこれを約束します。

 

 

住職の祈り

  聖なる父。

 すべてをみ言葉によって支配したもうことを心から感謝いたします。

 わたしたちは、今、この教会を牧するために主が選ばれたしもべ(   )牧師・伝道師のゆえに感謝いたします。どうか、このしもべに聖霊を満たし、み言葉の奉仕者としてふさわしい者とならせてください。時が良くても悪くても福音の真理を宣べ伝え、飢えた魂を養い、罪人に救の光を与える者となるように、力を豊かに与えてください。その言葉と行いにおいて主のみ旨に従わせ、常に人びとのよい模鞄とならせてくださるように。どうか、信徒一同が、牧師・伝道師と共に励み、ますます主の栄光をあらわすものとしてください。われらの主イエス・キリストの御名によってお願いいたします.アーメン.

    祝 祷

 永遠の契約の血による羊の大枚者、わたしたちの主イエスを、死人の中から引き上げられた平和の神が、イエス・キリストによって、みこころにかなうことをわたしたちにして下さり、あなたがたがみ旨を行うために、すべての良きものを備えて下さるようにこい願う。栄光が、世々限りなく神にあるように、アーメン。

 

    二、教会役員就任式

    式 辞

  わたしたちはここに、教会総会において選出した兄弟(姉妹)を、役員の職に任じようとしています。役員は、牧師を補佐し、教会のわざに奉仕する者です。それゆえ、役員は、率先して礼拝を守り、諸集会に出席して、よい模鞄となるべきです。役員は、牧師が何の支障もなく宣教の務めを全うできるように、温かい配慮をもって事に当たり、信仰と愛とに成長するように努力し、奉仕に励まねばなりません。

 

 

聖 書

    ローマ一二・3〜8

  わたしは、自分に与えられた恵みによって、あなたがたひとりびとりに言う。思うべき限度を越えて思いあがることなく、むしろ、神が各自に分け与えられた信仰の量りにしたがって、慎み深く思うべきである。なぜなら、一つのからだにたくさんの肢体があるが、それらの肢体がみな同じ働きをしてはいないように、わたしたちも数は多いが、キリストにあって一つのからだであり、また各自は肢体だからである。このように、わたしたちは与えられた恵みによって、それぞれ異なった賜物を持っているので、もし、それが預言であれば、信仰の程度に応じて預言をし、奉仕であれば奉仕をし、また教える者であれば教え、勧める者であれば勧め、寄附する者は惜しみなく寄附し、指導する者は熱心に指導し、慈善をする者は快く慈善をすべきである。

 

 

   エペソ四・1〜3

 さて、主にある囚人であるわたしは、あなたがたに勧める。あなたがたが召されたその召しにふさわしく歩き、できる限り謙虚で、かつ柔和であり、寛容を示し、愛をもって互いに忍びあい、平和のきずなで結ばれて、聖霊による一致を守り続けるように努めなさい。

 

誓 約

 閏 あなたがたは、今、主の恵みによって役員の職に就こうとしています。あなたがたは、このことが、教会のかしら、また牧者である主イエス・キリストの百しによるものであると確信しますか。また、「百された百し」 にふさわしく歩もうと願っていますか。あなたがたは、日本フリーメソジスト教団の教憲教規を受け入れ、またこれを率先して守りますか。あなたがたは、すべてのところにおいて、キリスト者としてよい模範を示そうとしますか。また、教会の一致、純潔、平和のために、祈りをもって努力しますか。

 答 わたしたちは、神のみ前において、これらのことを心から約束します。

 

    教会員のト誓約(教会員起立)

 問 あなたがたが選んだこの兄弟(姉妹)を、役員として受入れ、彼らがその務めを充分果たすことができるように協力しますか。

 答 わたしたちは、約束します。

 

 

祈 り

  全能の主。

  主の召しにあずかったこの兄弟(姉妹)を、役員として定めて下さったことを感謝します。どうか、今から後、この兄弟(姉妹) に恵みを豊かに注ぎ、聖霊に満たし、信仰にも、愛にも、純潔にも、またその言葉と行いにおいても、信者の模範とならせてくださるようお願いいたします。また、この兄弟(姉妹)が、死に至るまで忠実なしもべとして主と教会とに仕え、主イエス・キリストが来たり給う時、栄光の冠を受けるにふさわしい者としてください。主イエス・キリストのみ名によってお願いいたします。アーメン。

 

(新役員の紹介)

 

    三、教会学校教師就任式

 

    式 辞

 わたしたちは、今ここに立てられた兄弟(姉妹)を、教会学校教師の職に任じようとしています。使徒パウロは、「あなたは真理の言葉を正しく教え、恥じるところのない練達した働き人になって、神に自分をささげるように努め励みなさい」(Uテモテ二・15)と命じました。わたしたちは、主のみ言葉に従い、キリスト教教育を重んじ、教会学校の働きにおいてその目的を達成しようとしています。牧師・校長・同労の教会学校教師と共に働いて、その責任を全うされるように願います。

 

 

    聖 書

    マタイ九・35〜38

  イエスは、すべての町々村々を巡り歩いて、諸会堂で教え、御国の福音を宣べ伝え、あらゆる病気、あらゆるわずらいをおいやしになった。また群衆が飼う者のない羊のように弱り果てて、倒れているのをごらんになって、彼らを深くあわれまれた。そして弟子たちに言われた、「収穫は多いが、働き人が少ない.だから、収穫の主に願って、その収穫のために働き人を送り出すようにしてもらいなさい。」

 

 

   マタイ二八・18〜20

 イエスは彼らに近づいてきて言われた、「わたしは天においても地においても、いっさいの権威を授けられた。それゆえに、あなたがたは行って、すべての国民を弟子として、父と子と聖霊との名によって、彼らにバプテスマを施し、あなたがたに命じておいたいっさいのことを守るように教えよ。見よ、わたしは世の終りまで、いつもあなたがたと共にいるのである。

    誓 約

 間 あなた(がた) は、教会学校教師の職に就こうとしています。あなた (がた)は、主イエス・キリストの百しにより、その教育の任に心身を献げる者です。あなた(がた) は、主のみ言葉に従って、すべての人を、愛と誠実とをもって教え導くべきです。常に教会学校のために祈り、忠実にその使命を果たそうと努めますか。

 答 わたし (たち) は、神のみ前において心から約束します。

 

 

教会員への勧告

  この兄弟(姉妹) は、新しく聖別されて、教会学校の教師としてその務めにたずさわろうとしています。この務めは教会の働きにおいて重要なものですから、あなたがたは、常に彼らのために祈り、また、彼らを助けるように心がけねばなりません。

祈 り

  聖なる神。

 わたしたちはここに、これらの兄弟(姉妹)を教会学校教師の任に就かせてくださつたことを感謝します。どうか、主の召しに応え、この重大な使命を果たすために要する知恵と力を、この兄弟(姉妹)にお与えください。主イエス・キリストのみ名によってお願いいたします。アーメン。

 

 

 (教会学校教師の紹介)

 

 

      第三章 教職に関する諸式

 

   一、長老按手式

 

 (長老の一人が、按手を受けようとする者を、理事長の前に連れて来て、次のように言いなさい)

  今、あなたの前につれてまいりました教職執事(    ) に、長老の按手をお授けください。

 

 

式 辞 (理事長は、会衆に向かって次のように言いなさい)

  兄弟姉妹、わたしたちは、神のみ旨に従い、この人を長老とするために、按手式を執り行おうとしています。わたしたちは所定の試験をしましたが支障なく、確かにこの職に百された者であると認定しました。しかし、あなたがたの中で、この人が長老の職に就くことについて、不適当だとする者があるならば、今、その理由を述べてください。

 

祈 り

  全能の神、すべての良き賜物の与え主よ。

 あなたは、教会の中に教職を定められました。どうか、今、長老として百されるこのしもべに恵みを与え、み教えの真理をその心に満たし、きよい生涯を生きる力を与えてください。そして、み名の栄光をあらわし、聖なる教会を建て上げるために、忠実に仕え\る者とならせてください。聖霊において父と共に支配したもうわれらの主イエス・キリストによってお願いいたします。アーメン。

 

 

聖 書

    ヨハネ一〇・7〜16

  そこで、イエスはまた言われた、「よくよくあなたがたに言っておく。わたしは羊の門である。わたしよりも前にきた人は、みな盗人であり、強盗である。羊は彼らに聞き従わなかった。わたしは門である。わたしをとおってはいる者は救われ、また出入りし、牧草にありつくであろう。盗人が来るのは、盗んだり、没したり、滅ばしたりするためにほかならない。わたしがきたのは、羊に命を得させ、豊かに得させるためである。わたしはよい羊飼である。よい羊飼は、羊のために命を捨てる。羊飼ではなく、羊が自分のものでもない雇人は、おおかみが来るのを見ると、羊をすてて逃げ去る。そして、おおかみは羊を奪い、また追い散らす。彼は雇人であって、羊のことを心にかけていないからである。わたしはよい羊飼であって、わたしの羊を知り、わたしの士十はまた、わたしを知っている。それはちょうど、父がわたしを知っておられ、、わたしが父を知っているのと同じである。そして、わたしは羊のために命を捨てるのである。わたしはまた、この囲いにいない他の羊がある。わたしは彼らをも導かねばならない。彼らも、わたしの声に聞き従うであろう。そして、ついに一つの群れ、ひとりの羊飼となるであろう。

    エペソ四・11〜13

  キリストは、ある人を使徒とし、ある人を預言者とし、ある人を伝道者とし、ある人を牧師、教師として、お立てになった。それは、聖徒たちをととのえて奉仕のわざをさせ、キリストのからだを建てさせ、わたしたちすべての者が、神の子を信じる信仰の一致と彼を知る知識の一致とに到達し、全き人となり、ついに、キリストの満ちみちた徳の高さにまで至るためである。

 

 

勧 め (理事長は、志願者にむかって次のように言いなさい)

  今、あなたに、福音書と使徒の書より引用された聖なる教えによって、あなたの召された職務がいかに尊く、また重要なものであるかを深く心にとめるように勧めます。あなたは、すでにこれらのことをよく考え、また神の恵みにより、あなたの百されたこの教職の働きに身を献げようと決心したのです。あなたは全力をもって長老としての本分をつくし、心と精神をこれに集中させなさい。また、われらの救い主イエス・キリストを通して父なる神にいつも祈り、聖霊の満たしをもってあなたを助けてくださるように願いなさい。あなたは日々聖書を読み、よくこれを研究して、信仰において成熟し、自分の職務に練達しなさい。あなたは自分自身と家族の生活をきよく保ち、キリストの戒めと教えとにかなうように努めなさい。あなたは人々の信仰のよい模範となるように励みなさい。

 あなたはここで、あなたがこれらのことについて抱いている使命感を、ここに集まっている会衆に示しなさい。そして、あなたがその本分を尽くすことができるように、今、わたしたちは神と教会の名によって、あなたにつぎのことを約束するように求めます。

 

 

    問 答

 間 あなたは、主イエス・キリストのみこころに従い、福音宣教の働きに召された長老としてその責任を果たしますか。

 答 わたしは、主の助けによって果たします。

 問 あなたは、聖書がイエス・キリストを信じる信仰による永遠の救いを得るに必要な教えをことごとく示していると信じますか。また、あなたに委ねられている人びとを、聖書に基づいて教えますか。

答 わたしはそのように信じ、神の恵みによって教えます。

問 あなたは、主の命令に従い、キリストの教えと聖礼典と規律とを、常に力を尽くして守りますか。

答 わたしは主の助けによって守ります。

問 あなたは、神のみ言葉にかなわないすべての誤った教えを退けますか。また、公の場であれ、個人的な機会であれ、あらゆる人に必要に応じて警告を与え、正しい教えによって勧めますか。

答 わたしは主の助けによって警告し、勧めます。

問 あなたは力を尽くして祈り、聖書とこれを理解するのに役立つ書物を学びますか。

答 わたしは主の助けによって祈り、学びます。

間 あなたは、自分自身と家族の生活をキリストの教えにかなうようにし、また、キリストの群の模範となるように努めますか。

 答 わたしは主の助けによって努めます。

 間 あなたは、すべての信徒のために、ことに自分に委ねられている信徒のために、柔和と愛をもって仕えますか。

 答 わたしは主の助けによって、そのように仕えます。

 

 

祈 り (理事長は、次のように祈りなさい)

  全能の神、われらの天の父よ。

 あなたは限りない愛と恵みをもって、愛する独り子イエス・ヰリストをお与えくださり、わたしたちの購い主、また永遠の生命の源としてくださいました。キリストはその死と復活によって、わたしたちの購いを成就されました。そして天に昇り、使徒、預言者、伝道者、牧師、教師をこの世に遣わし、彼らの職務と働きによって、み名の限りない栄えを現すようにされました。わたしたちは主をたたえ、み名を呼び求める者に恵みと幸いとを授けられた主に感謝します。また、聖霊の助けによって、いよいよ深く父なる神と、み子を知り、信じさせてくださるように、せつにお願いいたします。今、按手をうけようとする者と、彼に委ねられた教会が、ともに神の栄光を現すようにしてください。われらの主イエス・キリストによってお願いいたします。アーメン。

 

 

按 手(以上の祈りが終ったら、志願者はひざまずき、理事長と臨席の長老とは、手を

    志願者の頭に置く。そして、理事長は次のように祈りなさい)

  どうか、この按手によって、主があなたに聖霊を注ぎ、あなたに委ねられた長老の職務を、神の教会において全うさせてくださるように。どうが、父と子と聖霊のみ名によって、神のみ言葉を忠実に教え、聖礼典を正しく執り行うことができますように。アーメン。

 

 

 (次に理事長は、ひざまずいている志願者に聖書を渡して言いなさい)

  あなたは、教会において神のみ言葉を伝え、聖礼典を執行する権威をうけよ。

 

 

祈 り

  恵み深い天の父。

  このしもべの上に祝福を注ぎ、義の衣をまとわせ、この人が語る主のみ言葉が実を結ぶようにしてください。また、聖書に基づいて語られる教えが救いに至る道となり、信じて従う人々を起こしてください。すべての言葉と行いにおいて主の栄光をあらわし、み図を広めることができますように。主イエス・キリストによってお祈りいたします。アーメン。

 

祝 祷

  神より出て、人のすべての思いにまさる平安が、あなたがたの心と思いとを守って、神とわれらの主イエス・キリストの愛を深く悟らせてくださるように。また、父と子と聖霊の神の祝福が、いつまでもあなたがたの上にあるように。アーメン。

 

 

 

    二、執事准允式

 

 (長老の一人は、准允をうけようとする者を理事長の前に連れて来て、次のように言いなさい)

 今、あなたの前につれてまいりました教職執事補(L  )に、執事の准允をお授けください。

 

 

式 辞(理事長は、会衆に向かって次のように言いなさい)

  兄弟姉妹、わたしたちは神のみ旨に従い、この人を執事とするために、准允式を執り行おうとしています。わたしたちは所定の試験をしましたが支障なく、確かにこの職に百された者であると認定しました。しかし、あなたがたの中で、この人が執事の職に就くことについて、不適当だとする者がぁるならば、今、その理由を述べてください。

 

    祈 り

  全能の神。

 あなたはみ旨に従って、教会の中に教職を定め、最初の殉教者ステパノや、その他の人々を執事の職務に選ぶように、使徒たちに示されました。どうか、今、同じ職務に召されたこのしもべに恵みを与え、み教えの真理をその心に満たし、きよい生涯を生きる力を与えてください。また、その言葉と良い模範とをもって、忠実にその職務を果たし、主に仕え、み名の栄光を現し、主の教会を建て上げさせてください。聖霊において父と共に支配したもうわれらの主イエス・キリストによってお願いいたします。アーメン。

 

 

聖 書

    Tテモテ三・8〜13

 それと同様に、執事も謹厳であって、二枚舌を使わず、大酒を飲まず、利をむさぼらず、きよい良心をもって、信仰の奥義を保っていなければならない。彼らはまず調べられて、不都合なことがなかったなら、それから執事の職につかすべきである。女たちも、同様に謹厳で、他人をそしらず、自らを制し、すべてのことに忠実でなければならない。執事はひとりの妻の夫であって、子供と自分の家とをよく治める者でなければならない。執事の職をよくつとめた者は、良い地位を得、さらにキリスト・イエスを信じる信仰による、大いなる確信を得るであろう。

 

 

   Uテモテ四・1−5

 神のみまえと、生きている者と死んだ者とをさばくべきキリスト・イエスのみまえで、キリストの出現とそのみ国とを思い、おごそかに命じる。

 御言を宣べ伝えなさい。時が良くても悪くても、それを励み、あくまでも寛容な心でよく教えて、責め、戒め、勧めなさい。人々が健全な教えに耐えられなくなり、耳ざわりのよい話をしてもらおうとして、自分勝手な好みにまかせて教師たちを寄せ集め、そして、真理からは耳をそむけて、作り話の方にそれていく時が来るであろう.しかし、あなたは、何事にも慎み、苦難を忍び、伝道者のわざをなし、自分め務めを全うしなさい。

 

 

問 答(理事長は会衆の前で、次のようにたずねなさい)

 間 あなたは、聖霊があなたの心に働きかけて、キリストの教会において教職の務めに携わり、神と教会に仕え、主の栄光を現すために召してくださったと信じますか.

 答 わたしは、そのように信じます。

 間 あなたは、旧新約聖書が神の言葉であることを信じますか0

 答 わたしは信じます。

 間 あなたは熱心に聖書を読み、あなたに委ねられた人々にこれを解き明かそうと努めますか。

 答 わたしは、そのように努めます。

 問 執事の職務は、長老を助けて礼拝式を執り行うことです。特に長老が聖餐式を執行する時、これを助けてパンとぶどう酒を会衆に分かつことです。また、聖書を読み、これを解き明かし、青少年を導き、長老不在の時にパブテスマを執行することです。また、病んでいる人、貧しい人、弱い人を訪ねて助けることです。あなたは、これらのことを喜んで行いますか。

 答 わたしは、主の助けによって行います。

 問 あなたは、自分自身と家族の生活をキリストの教えにかなうようにし、キリストの群れの模絶となるように努めますか。

 答 わたしは、主の助けによって努めます。

 問 あなたは、上にあって責任と指導を委ねられている教職を尊敬し、彼らの勧めや戒めを喜んで受け入れますか。

 答 わたしは、主の助けによってそうします0

 

按 手(志願者はひざまずき、理事長は手を志願者の頭に置く0そして、次のように言いなさい)

 わたしは、今、あなたに、父と子と聖霊のみ名によって、神の教会において執事の職務を行う権威を授ける。アーメン0

 

 (理事長は、ひざまずいている志願者に聖書を渡して言いなさい)

 あなたは、神の教会において、聖書を朗読し、これを宣べ伝える権威を受けよ.

 

祈 り

 全能の神、すべての良き賜物の与え主よ。

 あなたは大いなる恵みをもってこのしもべを召し、主の教会において執事の職をお与えになりました。この人に力と愛と慎みとの霊を与え、常に変わらぬ奉仕の精神に満たし、規律を心から守り、善を行い、み子イエス・キリストにあって、執事の職務を果たすことができるようにしてください。それによって、主の教会において、さらに大いなる職務にふさわしい者とされますように。われらの主イエス・キリストによってお願いいたします。アーメン。

 

 

祝 祷

 神より出て、人のすべての思いにまさる平安が、あなたがたの心と思いとを守って、神とわれらの主イエス・キリストの愛を深く悟らせてくださるように。また、父と子と聖霊の神の祝福が、いつまでもあなたがたの上にあるように。アーメン。

 

    付一、 本人への間

    教職執事受け入れの試問

 

一、あなたはキリストを信じていますか。

ニ、あなたは、いま、罪の赦しの確信をもっていますか。

三、あなたは、キリスト者の完全を信じていますか。

四、あなたは、′この経験を心のうちにもっていますか。もし、もっていないならば、これを追い求めますか。

五、あなたは、神のみわざのために、自らを全く献げようと決心していますか。

六、あなたは、「誓約」 を知っていますか。また、これを守りますか。

七、あなたは、規則正しく聖餐にあずかりますか。

八、あなたは、日本フリーメソジスト教団教憲教規を読んでいますか。

九、あなたは、これに従いますか。

一〇、あなたは、伝道者に関する規則を守りますか。

一一、あなたは、すべての時間を、神のために用いようとしますか。

一二、あなたは、語るときは、適切な時間と音声を守りますか。

一三、あなたは、子供たちを教えようとしますか。

一四、あなたは、訪問しますか。

一五、あなたは、断食、または節制を人々に教え、またその模範を示しますか。

一六、あなたは、不当な負債がありませんか。

 

    付二、「伝道者への百し」の試問     

 

本人への間

  一、あなたは、神は罪をゆるされる方であることを信じていますか。

  二、あなたは、神の愛を自分のうちにもっていますか。

  三、あなたは、神のみ旨を求めますか。

  四、あなたは、「全き聖化」 は義認のあとの、献げ信じる者の心に瞬間的になされる神のわざであると信じますか。

 

 

     教区会における審査

  一、彼(彼女) は、働きのために賜物を与えられていますか。

  二、彼(彼女) は、救いの教義について、正しい信仰の理解をもっていますか。

  三、彼(彼女) は、正しく、わかりやすく、明瞭に語りますか。

  四、彼(彼女)は、聖霊の実をもっていますか。

  五、彼(彼女)は、語るとき、慎みをもっていますか。

 

 

      第四章 個人に関する諸式

 

   一、幼児祝福式 (献児式)

 

勧 め

  兄弟姉妹、この両親は、さきに神のみ恵みによって授けられた幼な子を、今日、神のみ前に伴って来ました。昔、ヨセフとマリヤとは、幼な子イエスを伴って主の宮にのぼり、彼を神にささげました。そのように、この幼な子も両親の志と信仰とによって、神にささげられるのです。これは神が喜ばれるところで、幼な子にとっても、その家庭にとっても大いなる祝福の源です。会衆もこれを感謝し、神の導きを祈り、その祝福の豊かであることを共にお祈りください。

 

聖 書

    マルコ一〇・13〜16

  イエスにさわっていただくために、人々が幼な子らをみもとに連れてきた。ところが、弟子たちは彼らをたしなめた。それを見てイエスは憤り、彼らに言われた、「幼な子らをわたしの所に来るままにしておきなさい。止めてはならない。神の国はこのような者の団である。よく聞いておくがよい。だれでも幼な子のように神の国を受けいれる者でなければ、そこにはいることは決してできない」。そして彼らを抱き、手をその上において祝福された。

 

 

    ルカ二・22〜24

  それから、モーセの律法による彼らのきよめの期間が過ぎたとき、両親は幼な子を連れてエルサレムヘ上った。それは主の律法に「母の胎を初めて開く男の子はみな、主に聖別された者と、となえられねばならない」と書いてあるとおり、幼な子を主にささげるためであり、また同じ主の律法に「山ばと一つがい、または、家ばとのひな二羽」と定めてあるのに従って、犠牲をささげるためであった.

 

 

祈 り(司式者は幼な子の頭に手を置いて、次のように祈りなさい)

  恵みの父。

 主はさきにこの幼な子を授け、また、今日まで守り育てられましたことを感謝いたします。今、両親はこの幼な子(   )をみ前にささげ、生涯、主の道を歩む者となることを願っております。豊かな恵みをもってこの幼な子を祝福し、その魂と身体とを健やかに成長させ、心より主を信じてパブテスマを受け、与えられた使命を果して、主の恵みにこたえる者とならせて下さい。また、これによってこの家族二同に、いよいよ祝福を加えてください。み子イエス・キリストのみ名によってお願いいたします。アーメン。

 

    二、婚 約 式

 

    讃美歌

 

 

聖 書

    ヨハネ一五・1〜10

 わたしはまことのぶどうの木、わたしの父は農夫である。わたしにつながっている枝で実を結ばないものは、父がすべてこれをとりのぞき、実を結ぶものは、もっと豊かに実らせるために、手入れしてこれをきれいになさるのである。あなたがたは、わたしが語った言葉によって既にきよくされている。わたしにつながっていなさい。そうすれば、わたしはあなたがたとつながっていよう。枝がぶどうの木につながっていなければ、自分だけでは実を結ぶことができないように、あなたがたもわたしにつながっていなければ実を結ぶことができない。わたしはぶどうの木、あなたがたはその枝である。もし人がわたしにつながっており、またわたしがその人とつながっておれば、その人は実を豊かに結ぶようになる。わたしから離れては、あなたがたは何一つできないからである。人がわたしにつながっていないならば、枝のように外に投げすてられて枯れる。人々はそれをかき集め、火に投げ入れて、焼いてしまうのである。あなたがたがわたしにつながっており、わたしの言葉があなたがたにとどまっているならば、なんでも望むものを求めるがよい。そうすれば、与えられるであろう。あなたがたが実を豊かに結び、そしてわたしの弟子となるならば、それによって、わたしの父は栄光をお受けになるであろう。父がわたしを愛されたように、わたしもあなたがたを愛したのである。わたしの愛のうちにいなさい。もしわたしのいましめを守るならば、あなたがたはわたしの愛のうちにおるのである。それはわたしがわたしの父のいましめを守ったので、その愛のうちにおるのと同じである。

 

   Tペテロ一・13〜23

 それだから、心の腰に帯を締め、身を慎み、イエス・キリストの現れる時に与えられる恵みを、いささかも疑わずに待ち望んでいなさい。従順な子供として、無知であった時代の欲情に従わず、むしろ、あなたがたを百して下さった聖なるかたにならって、あなたがた自身も、あらゆる行いにおいて聖なる者となりなさい。聖書に、「わたしが聖なる者であるから、あなたがたも聖なる者になるべきである」と書いてあるからである。あなたがたは、人をそれぞれのしわざに応じて、公平にさばくかたを、父と呼んでいるからには、地上に宿っている間を、おそれの心をもって過ごすべきである。あなたがたのよく知っているとおり、あなたがたが先祖伝来の空疎な生活からあがない出されたのは、銀や金のような朽ちる物によったのではなく、きずも、しみもない小羊のようなキリストの尊い血によったのである。キリストは、天地が造られる前から、あらかじめ知られていたのであるが、この終りの時に至って、あなたがたのために現れたのである。あなたがたは、このキリストによって、彼を死人の中からよみがえらせて、栄光をお与えになった神を信じる者となったのであり、したがって、あなたがたの信仰と望みとは、神にかかっているのである.あなたがたは、真理に従うことによって、たましいをきよめ、偽りのない兄弟愛をいだくに至ったのであるから、互いに心から熱く愛し合いなさい.あなたがたが新たに生まれたのは、朽ちる種からではなく朽ちない種から、すなわち、神の変ることのない生ける御言によったのである。

 

 

祈 り

  父なる神。

 今、(   )と(   )は将来、結婚することを言い表わし、神と人の前で婚約しようとしています。

 恵み深い神、どうかこの式をみ心にかなうものとし、二人が約束することを共に誠実に果たすことができるようにしてください0イエス・キリストのみ名によってお願いいたします。アーメン¢

 

 

式 辞

 婚約とは、神の恵みと導きによって、将来、定められた日に結婚しようとする者がその約束を公にすることであります0婚約する二人は、日々の行動を慎み、たがいの理解を深め、高熱心に信仰の道に進むべきであります0また、親族、友人の方々も、二人の結婚に支障のないように、行きとどいた配慮と祈りをもって見守ってくださるようにお願いします。

 

 

誓 約

 問 (  )、あなたはこの婚約が神の恵みと導きによるものであることを認め、たがいの交わりを清く保ち、将来、定められた日に結婚することを約束しますか。

 答 約束いたします。

 問 (    )、あなたはこの婚約が神の恵みと導きによるものであることを認めたがいの交わりを清く保ち、将来、定められた日に結婚することを約束しますか

 答 約束いたします。

 

 (聖書などの授受のある場合、ここで行なう)

 

 

祈 り

  天地の造り主なる神。

  今、(    ) と (    ) は、神と人の前で婚約をいたしました。どうか、二人の志を守り、たがいの理解を深め、共に信仰の道に進ませてください。それにより、喜びのうちに結婚の日を迎えさせてください。イエス・キリストのみ名によってお祈りいたします。アーメン。

 

讃美歌(または頒栄)

 

 

祝 祷

 どうか、望みの神が、信仰から来るあらゆる喜びと平安とを、あなたがたに満たし、聖霊の力によって、あなたがたを、望みにあふれさせてくださるように。アーメン。

 

    三、結 婚 式

 

前 奏

 

奏 楽(新郎が既に入場している場合、新婦が父親か証人に伴われて入場。または、新郎・新婦が入場)

 

 

讃美歌

 

 

聖 書

    ヨハネ二・1〜11

 三日目にガリラヤのカナに婚礼があって、イエスの母がそこにいた。イエスも弟子たちも、その婚礼に招かれた。ぶどう酒がなくなったので、母はイエスに言った、「ぶどう酒がなくなってしまいました」。イエスは母に言われた、「婦人よ、あなたは、わたしと、なんの係わりがありますか。わたしの時は、まだきていません」。母は僕たちに言った、「このかたが、あなたがたに言いつけることは、なんでもして下さい」。そこには、ユダヤ人のきよめのならわしに従って、それぞれ四、五斗もはいる石の水がめが、六つ置いてあった。イエスは彼らに「かめに水をいっぱい入れなさい」と言われたので、彼らは口のところまでいっぱいに入れた。そこで彼らに言われた、「さあ、くんで、料理がしらのところに持って行きなさい」。すると、彼らは持って行った。料理がしらは、ぶどう酒になった水をなめてみたが、それがどこからきたのか知らなかったので、(水をくんだ僕たちは知っていた)花婿を呼んで言った、「どんな人でも、初めによいぶどう酒を出して、酔いがまわったころにわるいのを出すものだ。それだのに、あなたはよいぶどう酒を今までとっておかれました」。イエスは、この最初のしるしをガリラヤのカナで行い、その栄光を現された。そして弟子たちはイエスを信じた。

   Tコリント一三・1〜13

 たといわたしが、人々の言葉や御使たちの言葉を語っても、もし愛がなければ、わたしは、やかましい鐘や騒がしい銃鉢と同じである。たといまた、わたしに預言をする力があり、あらゆる奥義とあらゆる知識とに通じていても、また、山を移すほどの強い信仰があっても、もし愛がなければ、わたしは無に等しい。たといまた、わたしが自分の全財産を人に施しても、また、自分のからだを焼かれるために捜しても、もし愛がなければ、いっさいは無益である。

 愛は寛容であり、愛は情深い。また、ねたむことをしない。愛は高ぶらない、誇らない、不作法をしない、自分の利益を求めない、いらだたない、恨みをいだかない。不義を喜ばないで真理を喜ぶ。そして、すべてを忍び、すべてを信じ、すべてを望み、すべてを耐える。

 愛はいつまでも絶えることがない。しかし、預言はすたれ、異言はやみ、知識はすたれるであろう。なぜなら、私たちの知るところは一部分であり、預言するところも一部分にすぎない。全きものが来る時には、部分的なものはすたれる。わたしたちが幼な子であった時には、幼な子らしく語り、幼な子らしく感じ、また、幼な子らしく考えていた。しかし、おとなとなった今は、幼な子らしいことを捨ててしまった。わたしたちは、今は、鏡に映して見るようにおぼろげに見ている。しかしその時には、顔と顔とを合わせて、見るであろう。わたしの知るところは、今は一部分にすぎない。しかしその時には、わたしが完全に知られているように、完全に知るであろう。このように、いつまでも存続するものは、信仰と、帝望と、愛と、この三つである。このうちで最も大いなるものは、愛である。

 

 

   エペソ五・22〜32

 妻たる者よ。主に仕えるように自分の夫に仕えなさい。キリストが教会のかしらであって、自らは、からだなる教会の救い主であられるように、夫は妻のかしらである。そして教会がキリストに仕えるように、妻もすべてのことにおいて、夫に仕えるべきである。

 夫たる者よ勺 キリストが教会を愛してそのためにご自身をささげられたように、妻を愛しなさい。キリストがそうなさったのは、水で洗うことにより、言葉によって、教会をきよめて聖なるものとするためであり、また、しみも、しわも、そのたぐいのものがいっさいなく、清くて傷のない栄光の姿の教会を、ご自分に迎えるためである。それと同じく、夫も自分の妻を、自分のからだのように愛さねばならない。自分の妻を愛する者は、自分自身を愛するのである。自分自身を憎んだ者は、いまだかつて、ひとりもいない。かえって、キリストが教会になさったようにして、おのれを育て養うのが常である。

 わたしたちは、キリストのからだの肢体なのである。「それゆえに、人は父母を離れてその妻と結ばれ、ふたりの者は一体となるべきである」。この奥義は大きい。それは、キリストと教会とをさしている。いずれにしても、あなたがたは、それぞれ、自分の妻を自分自身のように愛しなさい。妻もまた夫を敬いなさい。

  コロサイ三・18〜19

妻たる者よ、夫に仕えなさい。それが、主にある者にふさわしいことである。夫たる者よ、妻を愛しなさい。つらくあたってはいけない。

 

 

 

  Tペテロ三・1〜7

 妻たる者よ。夫に仕えなさい。そうすれば、たとい御言に従わない夫であっても、あなたがたのうやうやしく清い行いを見て、その妻の無言の行いによって、救に入られるようになるであろう。あなたがたは、髪を編み、金の飾りをつけ、服装をととのえるような外面の飾りではなく、かくれた内なる人、柔和で、しとやかな霊という朽ちることのない飾りを、身につけるべきである。これこそ、神のみまえに、きわめて尊いものである。むかし、神を仰ぎ望んでいた聖なる女たちも、このように身を飾って、その夫に仕えたのである。たとえば、サラはアブラハムに仕えて、彼を主と呼んだ。あなたがたも、何事にもおびえ臆することなく善を行えば、サラの娘たちとなるのである。

 夫たる者よ。・あなたがたも同じように、女は自分よりも弱い器であることを認めて、知識に従って妻と共に住み、いのちの恵みを共どもに受け継ぐ者として、尊びなさい。それは、あなたがたの祈りが妨げられないためである。

 

 

   Tヨハネ四・7〜21

 愛する者たちよ。わたしたちは互に愛し合おうではないか。愛は、神から出たものなのである。すべて愛する者は、神から生まれた者であって、神を知っている。愛さない者は、神を知らない。神は愛である。神はそのひとり子を世につかわし、彼によってわたしたちを生きるようにして下さった。それによって、わたしたちに対する神の愛が明らかにされたのである。わたしたちが神を愛したのではなく、神がわたしたちを愛して下さって、わたしたちの罪のためにあがないの供え物として、御子をおつかわしになった。ここに愛がある。愛する者たちよ。神がこのようにわたしたちを愛して下さったのであるから、わたしたちも互に愛し合うべきである。神を見た者は、まだひとりもいない。もしわたしたちが互に愛し合うなら、神はわたしたちのうちにいまし、神の一愛がわたしたちのうちに全うされるのである。

  神が御霊をわたしたちに賜ったことによって、わたしたちが神におり、神がわたしたちにいますことを知る。わたしたちは、父が御子を世の救い主としておつかわしになったのを見て、そのあかしをするのである。もし人が、イエスを神の子と告白すれば、神はその人のうちにいまし、その人は神のうちにいるのである。わたしたちは、神がわたしたちに対して持っておられる愛を知り、かつ信じている。神は愛である。愛のうちにいる者は、神におり、神も彼にいます。わたしたちもこの世にあって彼のように生きているので、さばきの日に確信を持って立つことができる。そのことによって、愛がわたしたちに全うされているのである。愛には恐れがない。完全な愛は恐れをとり除く。恐れには懲らしめが伴い、かつ恐れる者には、愛が全うされていないからである。わたしたちが愛し合うのは、神がまずわたしたちを愛して下さったからである。「神を愛している」と言いながら兄弟を憎む者は、偽り者である。現に見ている兄弟を愛さない者は、目に見えない神を愛することはできない。神を愛する者は、兄弟をも愛すべきである。この戒めを、わたしたちは神から授かっている。

 

 

祈 り

  父なる神。

 今、(   )と(   )は神の定めに従って結婚しようとしています。わたしたちはこのことが尊い摂理によることを信じ、心から祝福をお祈りいたします。恵み深い神。どうかこの式を清め、イエス・キリストのみ名によって行われるにふさわしいものとし、ご自身の栄光をあらわしてください。今日から始まる二人の新しい生活がみ心にかない、多くの人々に恵みをもたらすようにしてください。み子イエス・キリストによってお祈りいたします。アーメン。

式 辞

  わたしたちは、今日、ここに集まり、神と人の前で (    ) と (    ) の結婚式をあげようとしています。もともと結婚は、人が創造された初めから神によって定められたものです。また、これはイエス・キリストと教会との間に存在する奥義を示しています。

  キリストは結婚を祝福し、その正しいあり方をお示しになりました。使徒たちも結婚を重んじなければならないことを教えています。ですから、だれでも正しい道から はずれて結婚をしてはなりません。神を恐れ、慎んでなすべきであります。

  あなたがたの中で、もしこの結婚が正しい道からはずれていることを知っている者がいるならば、ここではっきりと申し出なければなりません。後になってこの結婚について何の言葉もさしはさんではなりません。

 (結婚しようとする二人に向かって)

  わたしはあなたがた二人に命じます。この結婚が正しい道からはずれていることを知っているならば、ここで隠さずに言いなさい。何事でもこころに隠されたことがあらわにされる審判の日、すべてが明らかになるからです。

                

説教(宣言の後に入れてもよい)り

讃美歌

 

 

  誓 約

 問 (    )、あなたは(    )と結婚し、神の定めに従って夫婦となろうとしています。あなたはその健やかな時も、病む時も、この人を愛し、敬い、慰め、助け、そのいのちの限り、堅く節操を守ることを約束しますか。

 答 約束いたします。

 問 (    )、あなたは (    ) と結婚し、神の定めに従って夫婦となろうとしています。あなたはその健やかな時も、病む時も、この人を愛し、敬い、慰め、助け、そのいのちの限り、堅く節操を守ることを約束しますか。

 答 約束いたします。

 (ここで指輪を交換させ、二人を握手させてもよい)

 

    祈 り

  思み深い神。

  この二人が、今、夫婦となる誓約をしたことを感謝いたします。どうか二人が誓った言葉をいつまでも守り、み教えに従って、恵みに応える者とならせてください。また、互いに励ましあいつつ、教会の交わりに連なり、与えられた使命を果たさせてください。

 また、それにより、新しい家庭にいよいよ豊かな祝福をもたらしてください0イエス・キリストのみ名によってお祈りいたします。アーメン。

 

 

 (新郎・新婦が握手をしていた場合、ここで握手をとかせ、宣言をする)

 

宣 言

  (   )と(   )は、神と人の前で夫婦となる誓約をいたしました0わたしは、父と子と聖霊のみ名において、この二人が夫婦であることを宣言します.神が合わせられたものを人は離してはならない。

讃美歌

 

頒 栄

 

 

祝 祷

 父と子と聖霊の神が、あなたがたを守り、恵み、導いてくださるように。神が恵みをもってあなたがたをかえりみ、この世においては共に住み、来るべき世においては永遠の生命を嗣ぐ者とならせてくださるように。アーメン。

 

奏 楽(新郎・新婦退場)

 

    四、納 棺 式

 

  (遺体のまわりに近親者をすわらせ、司式者は枕辺で行う)

 

 

讃美歌

 

 

聖 書

    詩扁二三・1〜6

  主はわたしの牧者であって、わたしには乏しいことがない。

  主はわたしを緑の牧場に伏させ、いこいのみぎわに伴われる。

  主はわたしの魂をいきかえらせ、み名のためにわたしを正しい道に導かれる。

  たといわたしは死の陰の谷を歩むとも、わざわいを恐れません。

  あなたがわたしと共におられるからです。

  あなたのむちと、あなたのつえはわたしを慰めます。

  あなたはわたしの敵の前で、わたしの前に宴を設け、わたしのこうべに油をそそがれる。

  わたしの杯はあふれます。

  わたしの生きているかぎりは必ず恵みといつくしみとが伴うでしょう。

  わたしはとこしえに主の宮に住むでしょう。

 

 

    ヨハネ一四・1〜3

  あなたがたは、心を騒がせないがよい。神を信じ、またわたしを信じなさい。わたしの父の家には、すまいがたくさんある。もしなかったならば、わたしはそう言っておいたであろう。あなたがたのために場所を用意しに行くのだから。そして、行って場所の用意ができたならば、またきて、あなたがたをわたしのところに迎えよう。わたしのおる所にあなたがたもおらせるためである。

 

祈 り

  全能の父なる神。

 み子イエス・キリストは尊い購いのため、十字架の上で死なれたのち、愛する弟子たちに、そのなきがらを葬らせられました。

 わたしたちもまた、この世の生涯を終って、みもとに百された(   )兄弟(姉妹) のなきがらを、柩に納めようとしています。

 主よ、あなたは豊かな恵みによってこの兄弟(姉妹)を救い、あなたの教会に受け入れ、限りなき生命を与え、今に至るまで守り導いてくださいました。(   )兄弟(姉妹)は、その走るべき道のりを走り、この世の苦しみから解き放たれて、主の平安と慰めの中に移されたことを思い、み名を讃美します。わたしたちは、今、なきがらを前にして、この兄弟(姉妹) の生前の面影をしのび、哀悼の思いに耐えません。どうか、わたしたちを助け導いて、兄弟(姉妹) のなきがらに対し、敬愛のまごころをしめし、主が再び来られる終りの日の栄光を、待ち望ませてください。つきない涙の中にも、主の恵み深いみ顔を仰ぎ、地上における最後の別れをおごそかに行わせてください。

  また眠れるこの兄弟(姉妹) のゆえに嘆き悲しむ者を憐れみ、死に打ち勝たれた主のみ言によって、慰めを豊かに与えてください。

  これから執り行われるすべてのことを導き、み栄えをあらわしてください。主イエス・キリストによってお願いいたします。アーメン。

 

 

讃美歌

 

 

納棺の辞(ここで納棺し、棺台の上に安置し、黒布をもってこれを覆う)

 

 

頒 栄 

 

 

終 祷

  主は近い。何事も思い煩ってはならない。ただ、事ごとに、祈りと願いとをささげ、あなたがたの求めるところを神に申し上げるがよい。そうすれば、人知ではとうてい測り知ることのできない神の平安が、あなたがたの心と思いとを、キリスト・イエスにあって守るであろう。アーメン。

  どうか、平和の神ご自身が、あなたがたを全くきよめてくださるように。また、あなたがたの霊と心とからだとを完全に守って、わたしたちの主イエス・キリストの来臨のときに、責められるところのない者にしてくださるように。あなたがたを召されたかたは真実であられるから、このことをしてくださるであろう。アーメン。

 

    五、前 夜 式

 

 (葬式に先立つ適当な時に行う。また納棺式を兼ねてもよい。)

 

 

讃▲夫歌

 

 

聖 書

    Tコリント一五・50〜58

  兄弟たちよ。わたしはこの事を言っておく。肉と血とは神の国を船ぐことができないし、朽ちるものは朽ちないものを縦ぐことがない。ここで、あなたがたに奥義を告げよう。わたしたちすべては、眠り続けるのではない。終りのラッパの響きと共に、またたく間に、一瞬にして変えられる。というのは、ラッパが響いて、死人は朽ちない者によみがえらされ、わたしたちは変えられるのである。なぜなら、この朽ちるものは必ず朽ちないものを着、この死ぬものは必ず死なないものを着ることになるからである。この朽ちるものが朽ちないものを着、この死ぬものが死なないものを着るとき、聖書に書いてある言葉が成就するのである。

  「死は勝利にのまれてしまった。

  死よ、おまえの勝利は、どこにあるのか。

  死よ、おまえのとげは、どこにあるのか」。

  死のとげは罪である。罪の力は律法である。しかし感謝すべきことには、神はわたしたちの主イエス・キリストによって、わたしたちに勝利を賜わったのである。だから、愛する兄弟たちよ。堅く立って動かされず、いつも全力を注いで主のわざに励みなさい。主にあっては、あなたがたの労苦がむだになることはないと、あなたがたは知っているからである。

   Uコリント四・16〜五・10

 だから、わたしたちは落胆しない。たといわたしたちの外なる人は滅びても、内なる人は日ごとに新しくされていく。なぜなら、このしばらくの軽い患難は働いて、永遠の重い栄光を、あふれるばかりにわたしたちに得させるからである。わたしたちは、見えるものにではなく、見えないものに目を注ぐ。見えるものは一時的であり、見えないものは永遠につづくのである。

 わたしたちの住んでいる地上の幕屋がこわれると、神からいただく建物、すなわち天にある、人の手によらない永遠の家が備えてあることを、わたしたちは知っている。そして、天から賜わるそのすみかを、上に着ようと切に望みながら、この幕屋の中で苦しみもだえている。それを着たなら、裸のままではいないことになろう。この幕屋の中にいるわたしたちは、重荷を負って苦しみもだえている。それを脱ごうと願うからではなく、その上に着ようと願うからであり、それによって、死ぬべきものがいのちにのまれてしまうためである。わたしたちを、この事にかなう者にして下さったのは、神である。そして、神はその保証として御霊をわたしたちに賜わったのである。だから、わたしたちはいつも心強い。そして、肉体を宿としている間は主から離れていることを、よく知っている。わたしたちは、見えるものによらないで、信仰によって歩いているのである。それで、わたしたちは心強い。そして、むしろ肉体から離れて主と共に住むことが、願わしいと思っている。そういうわけだから、肉体を宿としているにしても、それから離れているにしても、ただ主に喜ばれる者となるのが、心からの願いである。なぜなら、わたしたちは皆、キリストのさばきの座の前にあらわれ、善であれ悪であれ、自分の行ったことに応じて、それぞれ報いを受けねばならないからである。

 

 

祈 り (二、三人のあと 「主の祈り」)

 

 

讃美歌

 

 

祈 り

  聖なる天の父。

  今わたしたちは、この世の旅路を終えて、栄光のうちにみ許に百された (    )兄弟 (姉妹) のなきがらを前にしています。そして、ありし日の兄弟(姉妹) をしのび、遺族近親の方々の上に主の豊かな慰めを祈るため、厳かな思いをもって集まってきました。どうか、このことにより示された深いみ旨と恵みを思い、生けるみ言によって慰めを得させてください。

  (    ) 兄弟(姉妹) は限りない恵みにより、十字架の血とみ霊によるきよめにあずかり、信仰の道を走りつくし、ついにみ許に召されました。そして、今、み前に仕える聖徒たちとともに、磨い主をほめたたえていることを信じてみ名をあがめます。けれども主よ、この兄弟 (姉妹) が召されたことによって、たえがたい悲しみと嘆きのうちにある者をかえりみてください。ことに遺族の方々の上に主の平安と慰めを与えてください。また、このことにより、滅び行くものと、永遠に残るものとをわきまえうる真の知識を得させてください。そして、すべてが過ぎ行く世にあって、永遠に変ることのない主を仰ぎ望み、ひたすら信仰の道に進ませてください。

  この兄弟(姉妹)とわたしたちとは、生死のへだてにより、しばらく相見ることはできません。しかし、主が再び来られる時、わたしたちは栄光のみ団において、主とともに限りなく住むのです。この帝望によって生きさせてください。そして共に神を仰ぎ、救い主を信じ、聖徒の交わりに連ならせてくださるように。どうか、今よりのち、互いに心を合わせて、主の栄光のためにいそしむ者とならせてください。まことの慰め主、イエス・キリストによってお願いいたします。アーメン。

 

 

故人の思い出(遺族、友人)

 

 

讃美歌

 

 

奨 励(随時)

 

 

頒 栄

 

 

終 祷

 主は近い。何事も思い煩ってはならない。ただ、事ごとに、祈りと願いとをささげ、あなたがたの求めるところを神に申し上げるがよい。そうすれば、人知ではとうてい測り知ることのできない神の平安が、あなたがたの心と思いとを、キリスト・イエスにあって守るであろう。アーメン。

 どうか、平安の神ご自身が、あなたがたを全くきよめてくださるように。また、あなたがたの霊と心とからだとを完全に守って、わたしたちの主イエス・キリストの来臨のときに、責められるところのない者にしてくださるように¢あなたがたを召されたかたは真実であられるから、このことをしてくださるであろう。アーメン。

 

 

    六、出 棺 式

 

讃美歌

 

 

聖 書

    ローマ八・18〜27

 わたしは思う。今のこの時の苦しみは、やがてわたしたちに現されようとする栄光に比べると、言うに足りない。被造物は、実に、切なる思いで神の子たちの出現を待ち望んでいる。なぜなら、被造物が虚無に服したのは、自分の意志によるのではなく、服従させた方によるのであり、かつ、被造物自身にも、滅びのなわめから解放されて、神の子たちの栄光の自由に入る望みが残されているからである。実に、被造物全体が、今に至るまで、共にうめき共に産みの苦しみを続けていることを、わたしたちは知っている。それだけではなく、御霊の最初の実を持っているわたしたち白身も、心の内でうめきながら、子たる身分を授けられること、すなわち、からだのあがなわれることを待ち望んでいる。わたしたちは、この望みによって救われているのである。しかし、目に見える望みは望みではない。なぜなら、現に見ている事を、どうして、なお望む人があろうか。もし、わたしたちが見ないことを望むなら、わたしたちは忍耐して、それを待ち望むのである。

  御霊もまた同じように、弱いわたしたちを助けて下さる。なぜなら、わたしたちはどう祈ったらよいかわからないが、御霊みずから、言葉にあらわせない切なるうめきをもって、わたしたちのためにとりなして下さるからである。そして、人の心を探り知るかたは、御霊の思うところがなんであるかを知っておられる。なぜなら、御霊は、聖徒のために、神の御旨にかなうとりなしをして下さるからである。

    Tテサロニケ四・13〜18

  兄弟たちよ。眠っている人々については、無知でいてもらいたくない。望みを持たない外の人々のように、あなたがたが悲しむことのないためである。わたしたちが信じているように、イエスが死んで復活されたからには、同様に神はイエスにあって眠っている人々をも、イエスと一緒に導き出して下さるであろう。わたしたちは主の言葉によって言うが、生きながらえて主の来臨の時まで残るわたしたちが、眠った人々より先になることは、決してないであろう。すなわち、主ご自身が天使のかしらの声と神のラッパの鳴り響くうちに、合図の声で、天から下ってこられる。その時、キリストにあって死んだ人々が、まず最初によみがえり、それから生き残っているわたしたちが、彼らと共に雲に包まれて引き上げられ、空中で主に会い、こうして、いつも主と共にいるであろう。だから、あなたがたは、これらの言葉をもって互に慰め合いなさい。

 

祈 り

  天の父なる神。

 わたしたち人間の生死は、すべて主のみ手のうちにあります。今、み許に百された(   )兄弟(姉妹) の柩をその住みなれた家から送り出すにあたって、主のおごそかなみ旨と限りない慈愛とを、今一度深く思い起こさせてください。すべては主の摂理によることを信じ、いよいよ主に頼り、そのみ旨に従うものとしてください。兄弟(姉妹) の柩はそのすまいより離れようとしていますが、神によって結ばれた交わりはとこしえに絶えることがありません。どうか心安らかに送り出させてください。また、このときに深い悲しみの中にある方々をかえりみ、天よりの慰めを豊かに与えてください。そして、これから行われるすべてのことを、とどこおりなく終えることができますように導いてください。

 主イエス・キリストによってお願いいたします。アーメン。

 

頒栄

 

終祷

願わくは主があなたを祝福し、あなたを守られるように。

願わくは主がみ顔をもってあなたを照らt、あなたを恵まれるように。

願わくは主がみ顔をあなたに向け、あなたに平安を賜るように。アーメン。

 

    七、葬   式   ■

 

前 奏          、

 

 

讃美歌

 

 

聖 書

 (成人の場合)

    詩柵扁九〇・1〜17

 主よ、あなたは世々われらのすみかで

  いらせられる。

  山がまだ生れず、

  あなたがまだ地と世界とを造られなかったとき、

とこしえからとこしえまで、

あなたは神でいらせられる。

あなたは人をちりに帰らせて言われます。

「人の子よ、帰れ」 と。

あなたの目の前には千年も

過ぎ去ればきのうのごとく、

夜の間のひと時のようです。

あなたは人を大水のように流れ去らせられます。

彼らはひと夜の夢のごとく、

あしたにもえでる青せ早のようです。

あしたにもえでて、栄えるが、

タベには、しおれて枯れるのです。

われらはあなたの怒りによって消えうせ、

あなたの憤りによって滅び去るのです。

あなたはわれらの不義をみ前におき、

われらの隠れた罪をみ顔の光のなかにおかれました。

われらのすべての日は、

あなたの怒りによって過ぎ去り、

われらの年の尽きるのは、ひと息のようです。

われらのよわいは七十年にすぎません。

あるいは健やかであっても八十年でしょう。

しかしその一生はただ、ほねおりと悩みであって、

その過ぎ行くことは速く、われらは飛び去るのです。

だれがあなたの怒りの力を知るでしょうか。

だれがあなたをおそれる恐れにしたがって

あなたの憤りを知るでしょうか。

 われらにおのが日を数えることを教えて、

 知〕思の心を得させてください。

 主よ、み心を変えてください。

 いつまでお怒りになるのですか。

 あなたのしもべをあわれんでください。

 あしたに、あなたのいつくしみをもって

 われらを飽き足らせ、

 世を終るまで喜び楽しませてください。

 あなたがわれらを苦しめられた多くの日と、

 われらが災いにあった多くの年とに比べて、

 われらを楽しませてください。

 あなたのみわざを、あなたのしもべらに、

 あなたの栄光を、その子らにあらわしてください。

 われらの神、主の恵みを、われらの上にくだし、

 われらの手のわざを、われらの上に

 栄えさせてください。

 われらの手のわざを栄えさせてください。

 

 

   Tコリント一五・50〜58

 兄弟たちよ。わたしはこの事を言っておく。肉と血とは神の団を継ぐことができないし、朽ちるものは朽ちないものを縦ぐことがない。ここで、あなたがたに奥義を告げよう。わたしたちすべては、眠り続けるのではない。終りのラッパの響きと共に、またたく間に、一瞬にして変えられる。というのは、ラッパが響いて、死人は朽ちない者によみがえらされ、わたしたちは変えられるのである。なぜなら、この朽ちるものは必ず朽ちないものを着、この死ぬものは必ず死なないものを着ることになるからである。この朽ちるものが朽ちないものを着、この死ぬものが死なないものを着るとき、雀書に書いてある言葉が成就するのである。「死は勝利にのまれてしまった。

 死よ、おまえの勝利は、どこにあるのか。

 死よ、おまえのとげは、どこにあるのか」。

 死のとげは罪である。弄の力は律法である。しかし感謝すべきことには、神はわたしたちの主イエス・キリストによってわたしたちに勝利を賜わったのである0だから、愛する兄弟たちよ。堅く立って動かされず、いつも全力を注いで主のわざに励みなさい。主にあっては、あなたがたの労苦がむだになることはないと、あなたがたは知っているからである。

 

 

   黙示録七・9〜17

 その後、わたしが見ていると、見よ、あらゆる国民、部族、民族、団語のうちから、数えきれないほどの大ぜいの群衆が、白い衣を身にまとい、しゆろの枝を手に持って、御座と小羊との前に立ち、大声で叫んで言った、

  「救いは、御座にいますわれらの神と

  小羊からきたる」。

 御使たちはみな、御座と長老たちと拘つの生き物とのまわりに立っていたが、御座の前にひれ伏し、神を拝して言った、

  「アァメン、さんび、栄光、知恵、感謝、ほまれ、力、勢いが、世々限りなく、われらの神にあるように、アアメン」.

 長老たちのひとりが、わたしにむかって言った、「この白い衣を身にまとっている人々は、だれか。また、どこからきたのか」0わたしは彼に答えた、「わたしの主よ、それはあなたがご存じです」bすると、彼はわたしに言った、「彼らは大きな患難をとおってきた人たちであって、その衣を小羊の血で洗い、それを白くしたのである.それだから彼らは、神の御座の前におり、昼も夜もその聖所で神に仕えているのである.御座にいますかたは、彼らの上に幕屋を張って共に住まわれるであろう。彼らは、もはや飢えることがなく、かわくこともない。太陽も炎暑も、彼らを侵すことはない。御座の正面にいます小羊は彼らの牧者となって、いのちの水の泉に導いて下さるであろう。また神は、彼らの目から涙をことごとくぬぐいとって下さるであろう」。

 

 

(幼児の場合)

   伝道の書三・1〜8

 天が下のすべての事には季節があり、すべてのわざには時がある。

 生まるるに時があり、死ぬるに時があり、

 植えるに時があり、植えたものを抜くに時があり、

 殺すに時があり、いやすに時があり、

 こわすに時があり、建てるに時があり、

 泣くに時があり、笑うに時があり、

 悲しむに時があり、踊るに時があり、

 石を投げるに時があり、石を集めるに時があり、

 抱くに時があり、抱くことをやめるに時があり、

 捜すに時があり、失うに時があり、

 保つに時があり、捨てるに時があり、

 裂くに時があり、縫うに時があり、

 黙るに時があり、語るに時があり、

 愛するに時があり、憎むに時があり、

 戦うに時があり、和らぐに時がある。

 

 

   マルコ一〇・13〜16

 イエスにさわっていただくために、人々が幼な子らをみもとに連れてきた。ところが弟子たちは彼らをたしなめた。それを見てイエスは憤り、彼らに言われた、「幼な子らをわたしの所に来るままにしておきなさい。止めてはならない。神の団はこのような者の団である。よく聞いておくがよい。だれでも幼な子のように神の団を受けいれる者でなければ、そこにはいることは決してできない」。そして彼らを抱き、手をその上において祝福された。

 

 

祈 り

 (イ) 成人のため

  永遠にいます父なる神。

  わたしたちは、測り知ることのできない深いみ旨によって、世を去った (    )兄弟(姉妹) のために、葬りの式を営もうとしてここに集まりました。どうか、わたしたちの執り行うところのすべてが、み心にかなうように導いてください。

  み子イエス・キリストは、十字架の死と復活の生命とをもって、罪の報いである死を滅ぼし、罪人を購い出し、主を信ずるすべての者に、永遠の生命の道をお開きになりました。そのいさおしによって、この兄弟(姉妹) は世にあったとき、くすしくも慈愛のみ手に導かれて主の救いを与えられ、キリストの十字架の血による購いとみ霊のきよめにあずかり、永遠の生命を縦ぐ者とされました。すでに兄弟(姉妹) は、主のみ許に受け入れられ、み子の平安と祝福とのうちに移されたことを信じて、み名をあがめます。どうか、今、この世に遺されて嘆きのうちにある者を憐れみ、主の慰めを豊かに与えてください。また、この兄弟(姉妹) と共に信仰の道を歩んで来たわたしたちも深く自らの終りを思い、主が再び来たり給う審きの日のために備えさせてください。

  み子イエス・キリストによってお願いいたします。アーメン。

 

 

  (ロ) 成人のため

  全能の神。

  主のみ心はくすしくして、測り知ることができません。主は人をこの世に生まれいでさせて、「人の子よ、生きよ」 と言われます。また人を塵に帰らせて、「人の子よ、帰れ」 と言われます。万物は主のみ旨のままに造られ、また保たれていますが、わたしたちはその深いみ旨を知り尽くすことができません。

 今、わたしたちは主の忠実なしもべ (    ) 兄弟(姉妹) を葬るために、深い嘆きをもってみ前に集まりました。主よ、あなたはこの兄弟(姉妹) を地上に遣わし、今またみ許に百されました。わたしたちはその病床において、いくたびか祈りをささげ、なし得る限りの手だてをつくして、地上の生命がひとときでも長いようにと切に望みました。それにもかかわらず、ついにみ許に百されましたのは、測り知ることのできないみ旨によるものであります。遺された者たちは、ただひたすら主のご慈愛のみ手に頼るはかありません。

 恵み深い父なる神。あなたはこの兄弟(姉妹) を恵み、イエス・キリストを知らしめ、十字架の血により焼い出し、み霊のきよめにあずからせなさいました。これにより、兄弟(姉妹)は、多くの人々に良い感化を与え、その走るべき道のりを走り終え、ついに勝利の冠を受ける者となりました。主の救いによってこの兄弟(姉妹)の霊は、今や、帰るべき故郷に帰り、すでに父なる神のふところにいだかれていることを信じ、わたしたちは兄弟(姉妹) の霊を恵みのみ手に委ねます。

 けれども主よ、地上にあってこの兄弟(姉妹)と共に親しく歩んでまいりました者たちは、今、耐えがたい淋しさを覚えています。特に遺族の悲しみは他の何ものによってもいやされがたいものであります。わたしたちは主の慰めと助けとが豊かに与えられるよう切に祈ります。どうか、遺された者を守り、百された兄弟(姉妹)の遺志を縦ぎ、その心に添うものとしてください。

 キリストは、「一粒の麦が地に落ちて死ななければ、ただ一粒のままである0しかし、もし死んだなら豊かに実を結ぶようになる」とお教えになりました。どうか、この死を空しくならせず、多くの人々に救いと生命とをもたらす源とならせてください.主イエス・キリストによってお願いいたします。アーメン。

 

 (ハ) 幼児のため

 慈愛の父なる神。

 み子イエス・キリストは幼な子を愛し、み手をのばしてこれを抱き祝福されました。わたしたちの愛するこの幼な子は、今や、測り知ることのできない摂理によってあなたのみ許に百されました。わたしたちは、幼な子を愛してくださる主が、今も変らない慈愛のみ手をもってそのふところに抱いていてくださることを信じ、み名をあがめます。

 また、たとえわずかの月日でも、いとしい幼な子を授けて、わたしたちに喜びと幸いとをお与えになった恵みを思い出し、悲しみの中からも心静かに主をあがめます。み許に百された幼な子が、この世の罪と汚れから離れて、み使と聖徒の群に加えられて、聖なるみ名をほめたたえていることを信じます。それゆえ、幼な子のために嘆き悲しむ者に、天よりの慰めと望みとが与えられますように切にお祈りいたします。そして、遺されたわたしたちもやがて天に百される時には、主のみ前に立ち、幼な子と共に限りなくみ名をほめたたえる者としてください。

  み子イエス・キリストによってお願いいたします。アーメン。

 

 

讃美歌

 

 

故人略歴(式辞のなかにおりこんでもよい)

 

 

説 教(または式辞)

 

 

祈 り

 

 

讃美歌

 

 

弔 辞

 

 

終 祷

  願わくは主があなたを祝福し、あなたを守られるように。

  願わくは主がみ顔をもってあなたを照し、あなたを恵まれるように。

  願わくは主がみ顔をあなたに向け、あなたに平安を賜るように。アーメン。

 

 

  どうか、平和の神ご自身が、あなたがたを全くきよめてくださるように。また、あなたがたの霊と心とからだとを完全に守って、わたしたちの主イエス・キリストの来臨のときに、責められるところのない者にしてくださるように。あなたがたを召されたかたは真実であられるから、このことをしてくださるであろう。アーメン。

 

 

献 花

 

後 奏

 

 

挨 拶

 

 

    八、火葬前式

 

聖 書

    ヨブ一九・25〜26

  わたしは知る、わたしをあがなう者は生きておられる、後の日に彼は必ず地の上に立たれる。わたしの皮がこのように滅ぼされたのち、わたしは肉を離れて神を見るであろう。

 

 

 

    ヨハネ一一・25〜27

  イエスは彼女に言われた、「わたしはよみがえりであり、命である。わたしを信じる者は、たとい死んでも生きる。また、生きていて、わたしを信じる者は、いつまでも死なない。あなたはこれを信じるか」。マルタはイエスに言った、「主よ、信じます。あなたがこの世にきたるべきキリスト、神の御子であると信じております」。

 

 

    黙示録一四・13

  わたしは、天からの声がこう言うのを聞いた、「書きしるせ、『今から後、主にあって死ぬ死人はさいわいである』」。御霊も言う、「しかり、彼らはその労苦を解かれて、休み、そのわざは彼らについていく」。

 

 

    黙示録二一・3〜4

  また、御座から大きな声が叫ぶのを聞いた、「見よ、神の幕屋が人と共にあり、神が人と共に住み、人は神の民となり、神自ら人と共にいまして、人の目から涙を全くぬぐいとって下さる。もはや、死もなく、悲しみも、叫びも、痛みもない。先のものが、すでに過ぎ去ったからである」。

 

    黙示録二一・5〜7

 すると、御座にいますかたが言われた、「見よ、わたしはすべてのものを新たにする」。また言われた、「書きしるせ。これらの言葉は、信ずべきであり、まことである。そして、わたしに仰せられた、「事はすでに成った。わたしは、アルパでありオメガである。初めであり終わりである。かわいている者には、いのちの水の泉から価なしに飲ませよう。勝利を得る者は、これらのものを受け絶ぐであろう」。

 

祈 り

  全能の神。

  あなたはくすしい摂理とみ旨によって、愛する兄弟(姉妹)をみ国に百されました。わたしたちは遺体を葬り、土を土に、灰を灰に、塵を塵に帰せしめようとしています。これは、わたしたちの主イエス・キリストによって、終りの日の復活と永遠の生命を望むからです。キリgトが再び来られ、その栄光のみ力をもって世を審かれる時、すべての死者はよみがえらせられるでしょう。その時、救い主を信じ眠りについた聖徒らの朽ちた身体は、主と同じ栄光のからだに変えられます。これは、主がすべてのものをご自身に服せしめる大いなる力を持っておられるからです。

  われらの主イエス・キリストの父、恵み深き神よ。どうか主を敬い、主を愛する人びとと共に、み子の約束された祝福にあずからせてください。

  救い主イエス・キリストによってお祈りいたします。アーメン。

 

 

主の祈り (一同)

 

 

.頒 栄

 

 

終 祷

  どうか、平和の神ご自身が、あなたがたを全くきよめてくださるように。また、あなたがたの霊と心とからだとを完全に守って、わたしたちの主イエス・キリストの来臨のときに、責められるところのない者にしてくださるように。あなたがたを召されたかたは真実であられるから、このことをしてくださるであろう。アーメン。

 

 

 

 

   九、納 骨 式d埋葬式)

讃美歌

 

 

聖 書

    ヨブ一・20〜21

  このときヨブは起き上がり、上着を裂き、頭をそり、地に伏して拝し、そして言った。

 「わたしは裸で母の胎を出た。また裸でかしこに帰ろう。主が与え、主が取られたのだ。主のみ名はほむべきかな」。

 

   ルカ二四・5〜6

 女たちは驚き恐れて、顔を地に伏せていると、このふたりの者が言った、「あなたがたは、なぜ生きた方を死人の中にたずねているのか。そのかたは、ここにはおられない。よみがえられたのだ。まだガリラヤにおられたとき、あなたがたにお話になったことを思い出しなさい」。

 

 

   Tコリント一五・50〜58

 兄弟たちよ。わたしはこの事を言っておく。肉と血とは神の団を縦ぐことができないし、朽ちるものは朽ちないものを継ぐことがない。ここで、あなたがたに奥義を告げよう。わたしたちすべては、眠り続けるのではない。終りのラッパの響きと共に、またたく間に、一瞬にして変えられる。というのは、ラッパが響いて、死人は朽ちない者によみがえらされ、わたしたちは変えられるのである。なぜなら、この朽ちるものは必ず朽ちないものを着、この死ぬものは必ず死なないものを着ることになるからである。この朽ちるものが朽ちないものを着、この死ぬものが死なないものを着ると き、聖書に書いてある言葉が成就するのである。

  「死は勝利にのまれてしまった。死よ、おまえの勝利は、どこにあるのか。死よ、おまえのとげは、どこにあるのか九

 死のとげは罪である。罪の力は律法である。しかし感謝すべきことには、神はわたしたちの主イエス・キリストによって、わたしたちに勝利を賜わったのである。だから、愛する兄弟たちよ。堅く立って動かされず、いつも全力を注いで主のわざに励みなさい。主にあっては、あなたがたの労苦がむだになることはないと、あなたがたは知っているからである。

 

 

    黙示録二一・22〜二二・5

 わたしは、この都の中には聖所を見なかった。全能者にして主なる神と小羊とが、その聖所なのである。都は、日や月がそれを照らす必要がない。神の栄光が都を明るくし、小羊が都のあかりだからである。諸国民は都の光の中を歩き、地の王たちは、自分たちの光栄をそこに携えて来る。都の門は、終日、閉ざされることはない。そこには夜がないからである。人々は、諸国民の光栄とほまれとをそこに携えて来る。しかし、汚れた者や、忌むべきこと及び偽りを行う者は、その中に決してはいれない。はいれる者は、小羊のいのちの書に名をしるされている者だけである。

 御使はまた、水晶のように輝いているいのちの水の川をわたしに見せてくれた。この川は、神と小羊との御座から出て、都の大通りの中央を流れている。川の両側にはいのちの木があって、十二種の実を結び、その実は毎月みのり、その木の葉は諸国民をいやす。のろわるべきものは、もはや何ひとつない。神と小羊との御座は都の中にあり、その僕たちは彼を礼拝し、御顔を仰ぎ見るのである。彼らの額には、御名がしるされている。夜は、もはやない。あかりも太陽の光も、いらない。主なる神が彼らを照し、そして、彼らは世々限りなく支配する。

 

祈 り

  憐れみ深い父。

  その昔、主イエス・キリストは十字架で死なれ、わたしたちのために救いを全うされたのち、アリマタヤのヨセフの備えた墓にみからだをいこわせられました。そして三日ののち、その所を栄光に輝く復活の場とされました。今、わたしたちは、深いみ旨によって百された (    )兄弟(姉妹) の遺骨(なきがら) をこの所に納め、終りのよみがえりを主によって待ち望みます。

  主は恵みをもって、この兄弟 (肺妹) をみ救いに入れ、尊い血をもってその生涯をきよめ、そのみからだなる教会につらならせてくださいました。今よりのち、わたしたちは住むところを異にしますが、主によって結ばれた交わりを堅く保ち、主の再び来たり給うことを望みとして生き、主の栄光をあらわす者とならせてください。また、わたしたちもやがて召される日には、この兄弟 (姉妹) と共に主のみ前に立ち、限りなくみ名をほめたたえることを得させてください。

  主イエス・キリストによってお願いいたします。アーメン。

 

 

讃美歌(この間に納骨・埋葬)

 

 

終 祷

  願わくは主があなたを祝福し、あなたを守られるように。

  願わくは主が御顔をもってあなたを照らし、あなたを恵まれるように。

  願わくは主が御顔をあなたに向け、あなたに平安を賜わるように。アーメン。

 

 

 

 

    十、記 念 会

 

 (記念会は一カ月、一カ年などに適当に執り行うがよい)

 

 

讃美歌

 

 

聖 書

    Tコリント一五・50〜58

  兄弟たちよ。わたしはこの事を言っておく。肉と血とは神の団を継ぐことができないし、朽ちるものは朽ちないものを縦ぐことがない。ここで、あなたがたに奥義を告げよう。わたしたちすべては、眠り続けるのではない。終りのラッパの響きと共に、またたく間に、一瞬にして変えられる。というのは、ラッパが響いて、死人は朽ちない者によみがえらされ、わたしたちは変えられるのである。なぜなら、この朽ちるものは必ず朽ちないものを着、この死ぬものは必ず死なないものを着ることになるからである。この朽ちるものが朽ちないものを着、この死ぬものが死なないものを着るとき、聖書に書いてある言葉が成就するのである。「死は勝利にのまれてしまった。死よ、おまえの勝利は、どこにあるのか。死よ、おまえのとげは、どこにあるのか」。

 死のとげは罪である。罪の力は律法である。しかし感謝すべきことには、神はわたしたちの主イエス・キリストによって、わたしたちに勝利を賜わったのである。だから、愛する兄弟たちよ。堅く立って動かされず、いつも全力を注いで主のわざに励みなさい。主にあっては、あなたがたの労苦がむだになることはないと、あなたがたは知っているからである。

 

 

   Tテサロニケ四・13〜18

 兄弟たちよ、眠っている人々については、無知でいてもらいたくない。望みを持たない外の人々のように、あなたがたが悲しむことのないためである。わたしたちが信じているように、イエスが死んで復活されたからには、同様に神はイエスにあって眠っている人々をも、イエスと一緒に導き出して下さるであろう。わたしたちは主の言葉によって言うが、生きながらえて主の来臨の時まで残るわたしたちが、眠った人々より先になることは、決してないであろう。すなわち、主ご自身が天使のかしらの声とラッパの鳴り響くうちに、合図の声で、天から下ってこられる。その時、キリストにあって死んだ人々が、まず最初によみがえ勺、それから生き残っているわたしたちが、彼らと共に雲に包まれて引き上げられ、空中で主に会い、こうして、いつも主と共にいるであろう。だから、あなたがたは、これらの言葉をもって互いに慰め合いなさい。

 

   然示録七・9〜17

 その後、わたしが見ていると、見よ、あらゆる国民、部族、民族、国語のうちから、数えきれないほど大ぜいの群衆が、白い衣を身にまとい、しゆろの枝を手に持って、御座と小羊との前に立ち、大声で叫んで言った、

  「救いは、御座にいますわれらの神と小羊からきたる」。御使たちはみな、御座と長老たちと四つの生き物とのまわりに立っていたが、御座の前にひれ伏し、神を拝して言った、

  「アァメン、さんび、栄光、知恵、感謝、ほまれ、力、勢いが、世々限りなく、われらの神にあるように、アァメン」。長老たちのひとりが、わたしにむかって言った、「この白い衣を身にまとっている人々は、だれか。また、どこからきたのか」。わたしは彼に答えた、「わたしの主よ、それはあなたがご存じです」。すると、彼はわたしに言った、「彼らは大きな患難をとおってきた人たちであって、その衣を小羊の血で洗い、それを白くしたのである。それだから彼らは、神の御座の前におり、昼も夜もその聖所で神に仕えているのである。御座にいますかたは、彼らの上に幕屋を張って共に住まわれるであろう。彼らは、もはや飢えることがなく、かわくこともない。太陽も炎暑も、彼らを侵すことはない。御座の正面にいます小羊は彼らの牧者となって、いのちの水の泉に導いて下さるであろう。また神は、彼らの目から涙をことごとくぬぐいとって下さるであろう」。

 

 

    黙示録二一・1〜8

  わたしはまた、新しい天と新しい地とを見た。先の天と地とは消え去り、海もなくなってしまった。また、聖なる都、新しいエルサレムが、夫のために着飾った花嫁のように用意をととのえて、神のもとを出て、天から下ってくるのを見た。また、御座から大きな声が叫ぶのを聞いた、「見よ、神の幕屋が人と共にあり、神が人と共に住み、人は神の民となり、神自ら人と共にいまして、人の目から涙を全くぬぐいとって下さる。もはや、死もなく、悲しみも、叫びも、痛みもない。先のものが、すでに過ぎ去ったからである」。

  すると、御座にいますかたが言われた、「見よ、わたしはすべてのものを新たにする」。また言われた、「書きしるせ。これらの言葉は、信ずべきであり、まことである」。そして、わたしに仰せられた、「事はすでに成った。わたしはアルパでありオメガである。初めであり終りである。かわいている者には、いのちの水の泉から価なしに飲ませよう。勝利を得る者は、これらのものを受け紬ぐであろう。わたしは彼の神となり、彼はわたしの子となる。しかし、おくびょうな者、信じない者、忌むべき者、人殺し、姦淫を行う者、まじないをする者、偶像を拝む者、すべて偽りを言う者には、火と硫黄の燃えている池が、彼らの受くべき報いである。これが第二の死である」。

 

 

祈 り

  聖なる父。

  今日(こよい) わたしたちは過ぐる (一カ月、一カ年など)前、み許に百された兄弟(姉妹) を記念しようとして、ここに集まりました。今、故人のこの世にありし日をしのび、遺族近親の上に主の豊かな慰めを祈ります。

  兄弟 (姉妹) がこの世にあったとき、くすしいみ手によって主の救いに入れられたことを感謝します。また、今や栄光にあずかる者とされたことを信じ、わたしたちにも平安と慰めとをお与えくださるようにお願いいたします。わたしたちも、ありし日の兄弟(姉妹) のよい信仰の模範にならい、心を尽くして主に仕える者とならせてください。

  救い主イエス・キリストのみ名によりお願いいたします。アーメン。

 

 

讃美歌(故人の愛唱の歌があれば用いる)

 

 

説 教(または感話)

 

 (故人追悼の辞など自由に故人の思い出などを語らせる)

 

 

頒 栄

 

 

終 祷

 主イエス・キリストの恵みと、神の愛と、聖霊の交わりとが、

 あなたがた一同と共にあるように.アーメン.

 

 

      第五章 建築に関する諸式

 

   一、定 礎 式

 

 

  定礎式は、必ずしも不可欠な式というものではないが、「定礎」 と書かれた記念碑を建物に組み込んだり、記念になるものを埋めたり、納めたりする場合に行う。定礎式の目どりは、建築工程のうち、記念物を納めるのに適当な日を建築業者と相談して決めるとよい。起工式や献堂式とは一応別なことであるが、場合によっては重なってもよい。

 

 

讃美歌

 

式 辞

 天地の造り主である神は、手で造った宮には住まれませんが、地にあるわたしたちは、主を礼拝する会堂を必要とします。主もまたこのことを喜び受け入れられます。わたしたちは、主の祝福のもとに会堂建築の計画を立て、きょうに至りました。ここに定礎式を行うことができますことを心から感謝いたします。

 

 

聖 書

    詩触扁一二一・1〜8

  わたしは山にむかって目をあげる。

  わが助けは、どこから来るであろうか。

  わが助けは、天と地を造られた主から来る。

  主はあなたの足の動かされるのをゆるされない。

  あなたを守る者はまどろむことがない。

  見よ、イスラエルを守る者は

  まどろむこともなく、眠ることもない。

  主はあなたを守る者、

  主はあなたの右の手をおおう陰である。

  昼は太陽があなたを撃つことなく、

  夜は月があなたを撃つことはない。

  主はあなたを守って、すべての災を免れさせ、

  またあなたの命を守られる。

  主は今からとこしえに至るまで、

  あなたの出ると入るとを守られるであろう。

 

祈 り

  天地の造り主なる神。

 偶なたは手をもって造った宮には住まれませんが、その足台として地を選び、神を礼拝し、み言葉を宣教する場所を求められます0そこで、わたしたちを導いて会堂建築の計画を立てさせ、いま、その礎石をすえるに至らせてくださったことを感謝いたします。どうか、わたしたちに、主イエス・キリストのみ旨に従い、信仰によって、この会堂を築かせてください。今から執り行う定礎式に栄光をあらわしてください.

 主イエス・キリストのみ名によってお願いいたします。アーメン0

 

 

定礎の辞

 わたしたちはいま、全能の神を礼拝し、み言葉を宣べ伝えるために建てられる日本フリーメソジスト(   )教会会堂の礎石をここにすえます。

  「すでにすえられている土台以外のものをすえることはだれにもできない0この土台はイエス・キリストである」。

 

 

定 礎(このとき、記録その他を埋め、礎石をすえる。)

 

 

祈 り

  恵みの主よ、わたしたちを導いて、主の聖なる教会堂を建てるために、いま、碇石をすえさせてくださったことを感謝いたします。どうか、わたしたちのこの企てを祝し、何の支障もなく工事を進め、すみやかにこれをみ前に献げるに至らせてくださるように。

  主イエス・キリストによってお願いいたします。アーメン。

 

 

頒栄または讃美歌

 

祝 祷

  主イエス・キリストの恵みと、神の愛と、聖霊の交わりとが、あなたがた一同と共にあるように。アーメン。

 

 

 

    二、献 堂 式

 

讃美歌

 

 

聖 書

    列王上八・27〜30

  しかし神は、はたして地上に住まわれるでしょうか。見よ、天も、いと高き天もあなたをいれることはできません。ましてわたしの建てたこの宮はなおさらです。

  しかしわが神、主よ、しもべの祈りと願いとを顧みて、しもべがきょう、あなたの前にささげる叫びと祈りをお聞きください。あなたが 「わたしの名をそこに置く」と言われた所、すなわち、この宮に向かって夜昼あなたの目をお開きください。しもべがこの所に向かって祈る時に、その願いをお聞きください。あなたのすみかである天で聞き、聞いておゆるしください。

 

詩柵扁二四・1〜10

地と、それに満ちるもの

世界と、そのなかに住む者とは主のものである

主はその碁を大海のうえにすえ、

大川のうえに定められた。

主の山に登るべき者はだれか。

手が清く、心のいさぎよい者、

その魂がむなしい事に望みをかけない者、

偽って誓わない者こそ、その人である。

このような人は主から祝福をうけ、

その救いの神から義をうける。

これこそ主を慕う者のやから、

ヤコブの神の、み顔を求めるやからである。

門よ、こうべをあげよ。とこしえの戸よ、あがれ

栄光の王がはいられる。

栄光の王とはだれか。

強く勇ましい主、戦いに勇ましい主である。

門よ、こうべをあげよ。とこしえの戸よ、あがれ

栄光の王がはいられる。

この栄光の王とはだれか。

万軍の主、これこそ栄光の王である

  詩扁八四・1〜12

万軍の主よ、

あなたのすまいはいかに靂しいことでしょう。

わが魂は絶えいるばかりに主の大庭を慕い、

わが心とわが身は生ける神にむかって喜び歌います。

すずめがすみかを得、

つばめがそのひなをいれる巣を得るように、

万軍の主、わが王、わが神よ、

あなたの祭壇のかたわらに

わがすまいを得させてください。

あなたの家に住み、

常にあなたをほめたたえる人はさいわいです。

その力があなたにあり、

その心がシオンの大路にある人はさいわいです。

彼らはバカの谷を通っても、

そこを泉のある所とします。

また前の雨は池をもってそこをおおいます。

彼らは力から力に進み、

シオンにおいて神々の神にまみえるでしょう0

万軍の神、主よ、わが祈りをおききください0

ヤコプの神よ、耳を傾けてください0

神よ、われらの盾をみそなわし、

あなたの油そそがれた者の顔をかえりみてください0

あなたの大庭にいる一日は、

ょそにいる千日にもまさるのです。

わたしは悪の天幕にいるよりは、

むしろ、わが神の家の門守となることを願います0

主なる神は日です、盾です。

主は恵みと誉とを与え、

直く歩む者に良い物を拒まれることはありません.

  万軍の主よ、あなたに信頼する人はさいわいです。

 

 

    詩触扁一二七・1〜2

 主が家を建てられるのでなければ、

  建てる者の勤労はむなしい。

 主が町を守られるのでなければ、

  守る者のさめているのはむなしい。

  あなたがたが早く起き、おそく休み、

  辛苦のかてを食べることは、むなしいことである。

  主はその愛する者に、眠っている時にも、

  なくてならぬものを与えられるからである。

祈 り

  天地の主。        

  あなたはこの教会堂を建築しようとするわたしたちの企てを喜ばれ、遂にその完成を見るに至らせてくださいました。今、これをみ前に献げさせてくださることを感謝いたします。どうか、今から執り行う献堂式をみ旨にかなわせ、主の栄光をあらわしてください。

  主イエス・キリストのみ名によってお願いいたします。アーメン。

 

 

工事の経過報告

 

 

・献堂の辞 (会衆起立)

  兄弟柿妹、聖書に教えられているように、神を礼拝するために建築された建物を聖別し、主のご用に献げることは当然の事であります。今、わたしたちは献堂のためにここに集まりました0わたしたちを祝福して会堂建築を完成へと導いてくださった全能の神に感謝し、この会堂を神のみ前にささげましょう。

宣絹雪リーメソジスト教団の教憲教規に従い、聖書を朗読し、神の言葉を伝え、聖礼典を執り行い、また、礼拝・奉仕などにおける神への務めのために、この会堂を献げます。

 

 

献堂の祈り

 恵みに富みたもう全能の神。

 わたしたちはいま、信仰とまごころをもって、この教会堂をみ前にお献げいたしました0どうか、これを受け入れてください0これを聖別して、み栄えのために用いてください0どうか、この会堂を祈りの家とし、また、天に至る門とならせてください。この会堂で常にみ言葉を学び、福音を宣べ伝え、聖礼典を執り行い、讃美と感謝との声が絶えることのないようにしてください。主にそむいている魂は立ち帰り、信じる者はいよいよ信仰を堅くさせてください。わたしたちに永遠の住み家を慕わせ、ますます主に仕える心を深くしてください。どうか主のみ霊が降ってわたしたちの中にとどまり、栄光がこの会堂に満ち溢れるようにしてください。

  主イエス・キリストのみ名によってお願いいたします。アーメン。

 

 

説 教(祝 辞)

 

 

献 金

 

 

讃美歌

 

頒 栄

 

 

祝 祷

 主イエス・キリストの恵みと、神の愛と、聖霊の交わりとが、あなたがた一同と共にあるように。アーメン。

 

 

     三、起 工 式

 

 讃美歌

 

 

 聖 書

     詩篇一二一・1〜8

   わたしは山にむかって目をあげる。

   わが助けは、どこから来るであろうか。

   わが助けは、天と地を造られた主から来る。

   主はあなたの足の動かされるのをゆるされない。

   あなたを守る者はまどろむことがない。

   見よ、イスラエルを守る者は

   まどろむこともなく、眠ることもない。

 主はあなたを守る者、

 主はあなたの右の手をおおう陰である。

 昼は太陽があなたを撃つことなく、

 夜は月があなたを撃つことはない。

 主はあなたを守って、すべての災を免れさせ、

 またあなたの命を守られる。

 主は今からとこしえに至るまで、

 あなたの出ると入るとを守られるであろう。

 

 

   詩触扁一二七・1〜2

 主が家を建てられるのでなければ、          

 建てる者の勤労はむなしい。

 主が町を守られるのでなければ、

 守る者のさめているのはむなしい。

 あなたがたが早く起き、おそく休み、

 辛苦のかてを食べることは、むなしいことである。    

 主は愛する者に、眠っている時にも、

 なくてならぬものを与えられるからである。

 

 

祈 り

 天地万物を創造し、昔も今も変りなく支配しておられる神。

 あなたは、人をこの世に生かしめ、これに、その生命を保つための食物を与え、身をおおうための着物を着せ、さらに住むための家を与えてくださり、全生活をもって神の栄光をあらわさせようとされました。

 あなたは (    )家を常に顧み、家族一同をきょうまで、豊かな恵みをもって祝福してくださいましたことを心から感謝いたします。

  あなたはこのたび、この家庭のために新しい建物をこの土地に建築させてくださいますことを感謝心たします。聖書にあるように、「あなたがたのうちに働きかけて、その願いを起させ、かつ実現に至らせるのは神であって、それは神のよしとされるところ」だからです。このよき日を定めて、ここに家族一同、工事関係者ともども、神のみ前に祈りをもって起工式を行い、建築を始めようとしています。

  どうか、この家庭の計画を祝福し、着工から竣工に至るまでの間、工事従事者はもとより、家族にも、近隣にも何の支障もなく、事故あやまちなく、工事を進めることができますように、神の豊かな恵みと導きとを祈ります。やがて落成のあかつきには、関係者一同ともに喜び、感謝し、末長くこの家庭を祝福のみなもととならせてくださるようにお祈りいたします。

  起工式にあたり、われらの救い主イエス・キリストのみ名によってお祈りいたします。アーメン。

主の祈り

 

 

讃美歌  

 

祝 祷

 願わくは主があなたを祝福し、あなたを守られるように0

 願わくは主がみ顔をもってあなたを照らし、あなたを恵まれるように0

 晦わくは主がみ顔をあなたに向け、あなたに平安を賜るように0アーメン0

 

    四、上 棟 式

 

讃美歌

 

 

聖 書

    詩篇一一八・19〜29

  わたしのために義の門を開け、

  わたしはその内にはいって、主に感謝しよう。

  これは主の門である。

  正しい者はその内にはいるであろう。

  わたしはあなたに感謝します。

  あなたがわたしに答えて、わが救いとなられたことを。

  家造りらの捨てた石は

  隅のかしら石となった。

  これは主のなされた事で

  われらの目には驚くべき事である。

  これは主が設けられた日であって、

  われらはこの日に喜び楽しむであろう。

  主よ、どうぞわれらをお救いください。

  主よ、どうぞわれらを栄えさせてください。

  主のみ名によってはいる者はさいわいである。

 われらは主の家からあなたをたたえます。

  主は神であって、われらを照らされた。

 枝を携えて祭の行列を祭壇の角にまで進ませよ。

 あなたはわが神、わたしはあなたに感謝します。

 あなたはわが神、わたしはあなたをあがめます。

  主に感謝せよ、主は恵みふかく、

  そのいつくしみはとこしえに

  絶えることがない。

 

 

    詩篇一二七・1〜2

  主が家を建てられるのでなければ、

  建てる者の勤労はむなしい。

  主が町を守られるのでなければ、

  守る者のさめているのはむなしい。

  あなたがたが早く起き、おそく休み、

  辛苦のかてを食べることは、むなしいことである。

  主はその愛する者に、眠っている時にも、

  なくてならぬものを与えられるからである。

 

祈 り

  天地の造り主なる神。

 ぁなたは(   )家に、この建物の新(増)築のこころざしを立てさせ、起工式以来、豊かな恵みのもとに、工事従事者をはじめ、家族一同を守り導き、今日に至らせてくださいました。工事は無事順調に進められて、本日ここに上棟の運びに至りましたことを感謝いたします。

 どうか、つづく工事すべての上に、いままでにまさる、神よりの守りと助けをいただき、事故あやまちなく、工事をはかどらせ、内装外観をととのえさせ、竣工の日を迎えさせてください。また、天候も守られ、工事従事者の健康が支えられて、喜びと感謝とをもって完成を見ることができますようお祈りいたします0

 わたしたちのうちに働きかけて願いを起こさせ、かつ実現に至らせてくださる父なる神に、イエス・キリストのみ名によってお願いいたします.アーメン.

 

主の祈り

 

 

祝 祷

  願わくは主があなたを祝福し、あなたを守られるように。

  願わくは主がみ顔をもってあなたを照らし、あなたを恵まれるように。

  願わくは主がみ顔をあなたに向け、あなたに平安を賜るように。アーメン。

 

    五、竣 工 式

 

讃美歌

 

 

聖 書

    詩篇一一八・19〜29

  わたしのために義の門を開け、

  わたしはその内にはいって、主に感謝しよう。

  これは主の門である。

  正しい者はその内にはいるであろう。

  わたしはあなたに感謝します。

  あなたがわたしに答えて、わが救いとなられたことを。

  家造りらの捨てた石は

隅のかしら石となった。

これは主のなされた事で

われらの目には驚くべき事である。

これは主が設けられた日であって、

われらはこの日に喜び楽しむであろう。

主よ、どうぞわれらをお救いください。

主よ、どうぞわれらを栄えさせてください。

主のみ名によってはいる者はさいわいである。

われらは主の家からあなたをたたえます。

主は神であって、われらを照らされた。

枝を携えて祭の行列を祭壇の角にまで進ませよ

あなたはわが神、わたしはあなたに感謝します。

あなたはわが神、わたしはあなたをあがめます。

主に感謝せよ、主は恵みふかく

そのいつくしみはとこしえに

絶えることがない。

  詩篇一三六・1与4

主に感謝せよ、主は恵みふかく、

そのいつくしみはとこしえに絶えることがない

もろもろの神の神に感謝せよ、

そのいつくしみはとこしえに絶えることがない

もろもろの主の主に感謝せよ、

そのいつくしみはとこしえに絶えることがない

ただひとり大いなるくすしきみわざを

なされる者に感謝せよ、

そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。

 

 

竣工の辞

  愛する兄弟姉妹、旧約聖書の中に、「人は心に自分の道を考え計る。しかし、その歩みを導く者は主である」、また「あなたのなすべき事を主にゆだねよ、そうすれば、あなたの計ることは必ず成る」とあります。

 家庭をこの世での生活の基としてくださるのは神のみ心でありますから、この新しく造られた建物を、今、主にお献げして、このところを、祝福に満ち溢れる場所としていただきましょう。

 

 

祈 り

  恵みに富みたもう神。

  あなたの聖なるみ名を心から讃美いたします。あなたは (    )蒙の建物の新(増)築を導いてくださり、その完成を見させてくださいましたことを感謝いたします。どうか、主ご自身が工事従事者の労をねぎらい、豊かな祝福をお与えください。あなたは家庭をとおして人間にしあわせをもたらそうと望んでおられます。どうか、ここに建てられた建物と、この家庭とをとおして、あなたのご栄光をあらわしてください。この家に出入りする人びとが、互いに愛し合い、いつくしみ合う、うるわしい交わりをこのところにお与えください。

  主イエス・キリストのみ名によって祈ります。アーメン。

 

 

主の祈り

 

 

祝 祷

  兄弟たちよ。いつも喜びなさい。全き者となりなさい。互いに励まし合いなさい。思いを一つにしなさい。和に過ごしなさい。そうすれば、愛と平和の神があなたがたと共にいてくださるであろう。

 主イエス・キリストの恵みと、神の愛と、

聖霊の交わりとが、あなたがた一同と共にあるように。アーメン。

 

 

 

 

改訂版

 日本フリーメソジスト教団 式文

1996年11月1日 発行

改訂者 日本フリーメソジスト教団 式文委員会

発行者 日本フリーメソジスト教団

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